5月、新緑の季節になりましたね。
今日は1日という事もあって、忙しかったのですが
予測より早く帰れたので、ワーナーマイカル筑紫野に
お初で観に行った作品がこちら↓
(C) 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
原題:Gran Torino
監督・製作:クリント・イーストウッド
音楽:カイル・イーストウッド、マイケル・スティーブンス
主題歌:ジェイミー・カラム
製作国:2008年アメリカ映画
上映時間:1時間57分
配給:ワーナー・ブラザース映画
あらすじ
『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにC・イーストウッドが
監督・主演を務めた人間ドラマ。
朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、
近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、
自身の偏見に直面し葛藤する姿を描く。
イーストウッド演じる主人公と友情を育む少年タオに扮したビー・ヴァン、
彼の姉役のアニー・ハーなどほとんど無名の役者を起用。
アメリカに暮らす少数民族を温かなまなざしで見つめた物語が胸を打つ。
(シネマ・トゥディより抜粋)
朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、
妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々。
そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。
ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、
タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。
(eiga.comより抜粋)
イーストウッド監督のインタビュー観て、この作品は観に行きたい
そう思ってました。
C・イーストウッドといえば、やはりダーティ・ハリーでアクション俳優の
イメージが強く、ダーティ・・・の頃にワンカットだけ自分で演出した事から
映画を撮りたい!と思われたそうです。しかし、現実は厳しく
映画会社からは、金は出さない、撮りたければ自分で撮れと云われ
じゃあそうしようという事で自分で映画を創ったのが、
サスペンススリラー映画だったそうですが
これがなかなかの好評だったそうです。
そこから「許されざる者」、私も好きな作品で「ミスティック・リバー」、
あとは未見ですが、「ミリオン・ダラーベイビー」「硫黄島への手紙」、
「チェンジリング」などなどの作品を世に生み出してこられました。
この作品の音楽担当のカイル・イーストウッドは監督の息子さんだそうです。
とっても作品に馴染んだ音楽でした。
さて、最初は頑固で偏屈なジジィだったウォルトですが
隣に越してきたラオスのモン民族一家と交流をはかるうちに
素直で面白い(でも偏屈は相変わらずで)ジイ様へと。
なんだかうちの亡くなった頑固爺ちゃんを思い出してしまったりして。
イタリア系やアイランド系の友人とウォルトのけなしあいな楽しい会話に
やっぱし男同士っていいなぁと思ったり。
「俺は最低の男だが世界一素晴らしい女と家庭を持った」とか
奥さんに対する敬愛も感じる台詞。
ラストは声を押し殺して泣いてしまいました・・・。
遠くの家族より近くの他人。そして無償の愛。
とにかく観て頂きたい作品です。
心打たれました。見て良かったと心から思いました。