これからこの作品を観たい方は、あまり深く読まない方がいいかも。
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「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」でS・キングの世界を
見事に映画化したフランク・ダラボン監督が、
映像化不可能と言われていたキングの傑作中篇に挑んだ意欲作。
激しい嵐が過ぎ去った町に不気味な深い霧が立ち込め、
住民たちは身動きが取れなくなってしまう。
やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が彼らを襲いはじめ・・・。
そして時間の経過とともに判明していく、
霧の中に生息するこの世のものとは思えない生物たち。
スーパーマーケットの店内に閉じ込められた人間たちは
いかにして生き延びようとするのか。
恐怖とパニックに直面した人間の行動、心理を鋭くえぐる描写が秀逸。
原作とは異なるセンセーショナルなラスト
主人公たちのショッキングな“決断”は、
全米公開時、さまざまな議論を呼んだという。
DVDでも緊張感はありますけど、やっぱり映画館は作品の中に
自分がいる ような錯覚を起こすので(私だけかも)、
スクリーンで観るのが一番です!!
この映画を観てまず思ったのは、法と宗教によって人間は
秩序を守って生きているけど、そんなのが通じない相手だったら、
何の役にも立たないんだ、という事です。
恐いのはやっぱり集団心理と銃。
銃って本当に、一発で人を黙らせるモノですね。
アメリカ社会を象徴していると思いました。
「アイ・アム・レジェンド」みたいに孤独に耐える方が、
まだマシかもしれないと私は思いました。
狂信的な女性ミセス・カーモディを演じたオスカー女優
マーシャ・ゲイ・ハーデンの演技は素晴らしくて、
クリント・イーストウッド監督の「ミスティック・リバー」(ティム・ロビンスの奥さん役)を
もう一度観たいと思えるほどでした。
ラスト・シーンは、こんな終わり方やったら最悪やな~って想像させられた
通りになってしまったんで、ある意味ガックリです!!
でも、いい意味で観客を裏切ってくれたかもしれません。
こういった救いようのない世の終わり的な作品は嫌いじゃありません。
「クローバー・フィールド-HAKAISHA-」もそうでしたし、
ゾンビ感染していくパニック映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」、
「アイ・アム・レジェンド」、「28週後・・・」も色々と考えさせられました。
観た後に、友人と飲みに行く気力も無くなって、彼女の家で
ドラマ「Around 40」観て帰りました。観ながら
「平和よね~。平和っていいよね~。」
などアホな会話をしつつ(笑)。
もし映画みたいなありえない出来事もいつかくるかもしれない。
そんな時、私はどういう風になるんだろーーー。
戦うのか、逃げるのか、自滅するのか・・・。
しかし、
これからも観たい作品がいっぱいですね。
なんと7月26日だったかしら?ジェット・リーとジャッキー・チェン
共演作品が公開されますよっっっっ!!絶対観なきゃ!