3年前の「あの時間」は、大阪も大きく揺れた。


震源地は

和歌山県辺りだとばかり 思っていた。

ずっと一日中 情報が取れにくい場所に居たから

まさか、あんなに遠くが震源地とは 想像もつかなかった。


その時、私は ちょうど福利厚生で入っていた

老人介護施設のスタッフさんを

全身オイルトリートメントの施術中だった。


5階の屋上に面して造られた 八角堂になった 建物内。


スタッフさんはショーツ1枚だけ。

しかも、気持ちよさから グーグー 眠っている。


揺れがしばらく続いたので、

「もしかして 非難するとか ないよな?」(独り言)


そうよぎった途端、どう非難しようか考えた。


施術中のセラピスト、

何があっても お客さまが 最優先!


(サービス業はそうですよね)


A.すぐに起こして 服を着てもらおうか

B.タオルでくるんで そのまま抱えて 階段を下りるか・・・

  抱えれるのか、私? (その方はふくよかボディ)

 ↑エレベーターが止まると想定

C.下手に 動かない方がいいのか


実は、私は大きい地震を 知らない。


阪神大震災の時は

東京に住んでいたから、経験していない。



その部屋には、TVも ラジオもなかった。

携帯のTVを見るという選択肢は

その時は まったくもって なかった。


施設での施術が終わると、その日は

別のところに また施術の仕事で 移動。



急いで 片付け、施設をあとにしようと思ったら・・・


私の携帯に 東京の姉からの

着信履歴が 恐いくらい入っていた。



次の日 3月12日は

私たちの母の一周忌法要 が予定されていたため、

姉は 大阪入りしたばかりだった。


前入りすると知らされてなかったので、

(姉は夜に友人と食事する約束していたらしい)


てっきり 姉が 関西が大きく揺れたのを心配して

電話を何度もかけてくれたものとばかり思って

架け直したら・・・・・


電話の向こうの姉は 泣きそうな声。


一瞬、耳を疑ったが、
そこで、「何が起きているのか」、

「事の大きさ」を 初めて知ることに。


が、映像を見ていないので その時点では

想像がついていけてなかったのが 正直なところ。



東京から 大阪への移動中に震災が起きたから、

無事に着いて やれやれとTVをつけて

姉は そこで初めて知ったらしい。


ここで、私のTVの付いている

携帯の電池が なくなる。。。

もうひとつの iPhoneにはTVが付いていないし、

また、ゆっくりと見ている時間は

仕事が終わるまでなかった。



姉の住むところは東京でも 千葉県寄り。

被災したディズニーランドが近いといえば

わかりやすいでしょうか。。。


「食器→全滅  照明器具→落下  鏡→破損」という

娘からのメールが来たままで、

電話は まったく通じなかったようだ。


帰りたいけど、新幹線も飛行機も動いていない。

姉は不安な一晩を大阪で過ごし、

翌日の朝 動き出した新幹線で

母の一周忌法要には出ずに 東京へ帰った(帰した)。



相方からも メールが入っていた。

次のお客さんの家に着いて、そこでも大騒ぎ。


ただ、このお宅でも TVのない部屋での施術。

お客さんの要望で 癒やしのBGMはやめて

ラジオをつけながら行った。


しかし、まだ映像を見ていないので、

ラジオから聴こえてくる声だけでは

まだ想像が追いつかない。


夕食の際も、食卓にはTVがない。


耳からだけの情報に

少しはがゆさを感じてならなかったが、

食後に2人の施術が残っている。


施術者は、邪念を持って

人のカラダに触ってはならない。


結局、そのお客さまの家を出たのは、

日付が変わる頃だった。


ということで、結局のところ

あの日」は映像を目に 出来なかった。


日付が変わった夜中に やっと目にしたのは・・・・・


自分が想像していた以上に 凄まじいものだった。


けど、あの津波にのまれる映像は

もうどのチャンネルでもやっていなくて

その映像を見たのは、次の日の夕方だった。



きっと 誰よりも遅い「ショック」だったと思う。


その夜中のだけでもショックすぎて、

母の一周忌法要も ほとんど寝ずに迎えた。



そして、4日後は 私の誕生日・・・。


複雑な誕生日だった。。。



3月は いろいろな「想い」がある。 と 言っていたのは、


・大好きな母が この世を去ったのが 3月。

・未曽有の災害が起きたのも 3月。

・私が生まれたのも 3月。  

・確定申告締切りも 3月 (?)


生 と 死

感謝 と 寂しさ


(※確定申告も 1年を振り返るので ”感謝”に 入ります)


この「いろいろな想い」があるから、
私にとって 3月というのは よりいっそう 気が引き締まる。


  
 今朝、たまたま撮った 近所のユキヤナギ・・・

 咲き始めて嬉しくて 撮りましたが、3月11日の花だったんですね。

 ユキヤナギは、「母を思い出す花」でも あるんです☆

 しかし、3月11日の花の花言葉は 寂しげなのが多いことを 知りました・・・。



今日、あの日のあの時と同じ時間に

きちんと 黙祷が出来た。


始める前に していたから。


今日は ちょうど 午前中に

大阪天満宮近くに打ち合わせで行ったので、

気休めかもしれないけど お参りした。


次から次に たくさんの人が 参られていて・・・


手を合わせているような気がした。



  

どの人も、合わせている 両手に 強さを 感じたから。。。



長文、失礼しました。




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昨年、一昨年は 施術の仕事で、