母へ手紙を書いてから、1年が経ちます
お母さん、
今、私、ヨガとアイシングクッキーの教室をやってるんだよ
3歳からピアノを始め
母がよく言っていた
1部屋あんたにあげるから
そこでピアノ教えたらいいねん
人に何かを教えてあげられるって素敵だねと
そのためには努力を惜しまず
手に職をつけろ
自分を磨けとよく言っていた
今思うとよく勉強する人でした
この歳になって勉強やて
と老眼鏡をかけながら夜な夜なノートに向き合う母の姿は
今でもはっきり覚えている
物好きだなぁ
とくらいにしか思わなかった
あの頃私はまだ高校生
子は親の背中を見て育つと言うが
母のメッセージを読み取るには
まだ若かった
15年になります
母からのメッセージを読み取るのに
少し時間がかかりました
街行く母娘を
何度も羨ましく見つめては
涙を流した
いじいじジメジメが大嫌いな母
いつまで泣いてんの
と痺れを切らしてきっと私に囁いたよね
母の死は
母がくれた最後のメッセージだと
思い受け止めたあの日から
私は着実に一歩一歩前進します
後でやっとけばよかったは嫌
新しいことにはチャレンジを
今あるものは更に洗練されたものへ
常に前へと歩いていきたい
今を楽しんで
Happy Lifeを送ること
たくさんの笑顔が咲くように
母の笑顔を世界中に届けたい
笑顔は人生に咲く最も美しい花だから
大粒の涙の奥に
微笑む母の姿をみる
お母さん、ありがとう
今年は大好きなアイシングクッキーを贈ります
