第30話 「格闘 トラブルから畑と野菜を守れ!」
長い間、農作物をつくっていると、
数年に一度というトラブルから日常茶飯時のトラブルまで
大小様々なトラブルに遭遇します。
畑は道の近くのため、畑と作物が見えやすく、進入されやすいのかもしれません。
▲収穫前に抜かれてしまった大根
各地で高価なブドウ、サクランボ、桃などの農作物盗難被害がテレビや新聞で報じられています。
私が作っている作物は一般的な野菜ですので、高価なものはありません。
だからと言って、放置したままにするとトラブルが
日常的になる
エスカレートする
など、深刻化する恐れがありますので、
何らかの対策を考える必要に迫られます。
「防犯カメラを設置すればよいではないか」と思われる方もいらっしゃると思います。
最終的にはその必要性を感じつつ、
私自身、デジタルというよりもアナログ人間の方なので
現時点ではお金をあまりかけず、その一歩手前での対応をしています。
<今まで経験したトラブル>
1 畑の物置が風にあおられて倒れた
2 雨で作物が水没し、被害が出た
3 植えてある作物を抜かれる、傷められる(いたずら)
4 畑にごみが落ちている or 飛んでくる
5 ビニールハウスの屋根に穴をあけられた(いたずら)
6 畑の横を流れるせぎに大きな石を投げ込まれた(いたずら)
7 せぎにコンビニ弁当の入れ物や空き缶などが流れてくる
<対策> ○印:特に留意したこと
【1~5にかかわって】
・ビニールハウスを撤去し、物置に変更する
・物置の固定
○畑に隣接した住人の方とコミュニケーションを図る。
○畑内、畑周辺の草刈りを定期的に行う。
ごみを捨てにくい環境美化に心がける
・万が一の時のために写真など記録を保存する。文書でも記録
○いたずらされやすい作物の位置や作付け方を工夫する
畑の通路から離れたところに作付けする
○市町村所有のせぎ、あぜ道部分と私有の畑の境界がはっきりわかるように「あぜ板」を設置する。
本来の境界より少し畑側にあぜ板を設置。(せぎ氾濫対策にもなっている)
【6にかかわって】
○せぎ付近の大きな石の撤去、投げ入れるものが何もない状態にする。
【7にかかわって】
○せぎを流れてくるごみはすぐ片づける。
柄の長い熊手ですくい上げると大体のものは片づけられる。
<効果があったこと>
・畑に異状があれば連絡をいただける or 知らせてもらえる
連絡をいただいた時は、収穫した野菜のおすそ分けをしている。
・草刈り、ごみ拾いなどして環境美化に努めることでごみの量は減っている。
・石を撤去することで投げ込まれることはなくなった。
・いたずらされやすい作物の作付け位置は、
通路付近ではなく
畑の真ん中付近にしたことで少しハードルが上がったかと思う。
近い将来、防犯カメラなどのデジタル対応が必要な時が来るかもしれません。
そうならないことを願いつつ・・・
今は、あまりお金をかけずに
アナログ的な対応を可能な範囲で行っています。
「格闘 野菜作り」 終わり
次回第31話から「自宅がピンチ」を掲載します。