<第12話>環境整備
~境界フェンス 敷地内舗装~



 

 環境整備で、次に手を付けたのが境界フェンスとアパートの敷地内舗装です。

1 境界フェンス
 アパート建設当時のフェンスは、色は緑で、網目型がお決まりでした入居者の子どもが、フェンスの網目につま先をかけてよじ登り、揺らす姿が見られ、危険である上に網目が切れて破損したり、フェンス全体が歪んだりしていました

 草伸び放題、ごみ汚れや破損の状態を放置したままにすると、ますます状況が悪化するという法則みたいなものが存在します
 最近のフェンスは網目型ではなく、「メッシュフェンス」と呼ばれる狭い間隔で足が入らないようになっていますので、そういうタイプにしました。フェンスの高さは基礎工事部分のコンクリートの上に設置するので様々な状況を勘案して80cmとし、色は渋めの色にしてもらいました。  

2 駐車場の舗装
  アパート開設当時、駐車場は舗装されておらず、自動車が駐車していたタイヤの部分のところには窪みができてしまい、雨が降るとそこに水たまりができてしまう始末でした。その窪みに土砂を入れて平らにするという対応をしていました。これでは同じことの繰り返しですので、舗装することを考えました。
  たまたま、アパートに面した道を舗装する計画があったので、これは「チャンス!」と思い、それにのっかることにしました。見積をお願いし、打合せをしてアパートの駐車場もついでに舗装をしていただきました。舗装のための道具や物品などは新たに持ってきてもらう必要がなく、通常より安くやってもらうことができました。ラッキーでした。
 舗装をやってもらう過程で教えてもらったことですが、道路の舗装と駐車場の舗装では、舗装の厚さが異なること、国道、県道、市道など、道によっても舗装の厚さが異なるそうです駐車場は道より薄めの舗装で大丈夫でした。
あわせてラインも引いていただきました。これも、聞いた話ですが一般的に、自動車一台分の駐車スペースは幅2.5m、長さ5mとればOKとのことです。従って、1戸2台分の駐車スペースをとるにはおよそ5m×5mあればOKと言うことになります。ありがたいことに、各戸横づけで2台分の駐車スペースを確保することができました。

3 水回り側の舗装
    水回りのある玄関側も未舗装でした。未舗装だと、夏には草が伸び、そこにいつの間にか物が放置され、ごみが捨てられます。物やごみがあると草刈りがやりづらくなり、ますます草が伸びて、環境悪化がひどくなるという悪循環に陥ります

 

 これでは、せっかくアパート探しのために内見に来たお客さんが、一発で嫌になってしまう。

 

 この状況を何とかしなければと思いました。また、冬は凸凹していて雪かきがスムーズにできません。共有部分の環境美化や利便性の観点から改善の優先度がかなり高く、舗装をお願いしました。
    舗装の際に業者に聞かれたことは「普通の舗装」にしますか、それとも「透水性舗装」にしますか?ということでした。透水性舗装は粒が大きめで、雨水が土に沁み込みやすくなる舗装です。金額は透水性舗装の方が少し高いそうです。玄関側は部分的に透水性舗装にしてもらい、雪が溶けたら土に沁み込む仕様にしてもらいました。この方が舗装面の凍結が少しでも防げると考えたからです。
  昭和時代での建築ですので、当時あまり必要感を感じなかったのかもしれませんが、アパート開設時にアパート本体工事とともに舗装がされていれば、このような苦労は必要なかったので悔やまれるところです
 うちのアパートの場合、舗装のため砂利をすくい、土を掘り返す必要があり、地下にライフラインである水道管や下水管、ガス管などが埋設されていたので、大変な工事でした。思わぬトラブルが発生するといけませんし、地表に出ているおすいキャップや雨水マンホールなどの部分は特に注意が必要でした。

 

 

 うちのアパートは昭和時代の建設当時のまま手がついておらず、時間が止まったままになっていました。改修を進めるにあたって、第11話で触れた「塗装」も、今回(第12話)の「フェンス」も「舗装」も技術革新が目覚ましいと改めて感心した次第です。