実は、いま神奈川に単身赴任中なのですが、昨年の暮れごろからちょっとした問題に直面しています。

 

アマゾンの商品がなぜかまったく届かない。

 

もちろん、すべてではありません。
アマゾン以外のメーカー発送の商品は普通に届きます。
 

どうやら、アマゾンの物流センターの在庫の商品だけが届かないという不思議な現象が起きているようなのです。

 

さてどのくらい届かないかというと、最近注文した5アイテム中、すべて。

 

大谷選手でも出せない、なかなかの打率です。

 

その中には、有名メーカーのバースデーカードもありました。
 

もちろん、誕生日はとっくに過ぎ、気づいたら、3ヶ月過ぎたころに、自動キャンセルのメールが届いていました。

 

カードが遅れるというのは、ある意味で一番気まずい種類の遅延かもしれません。

 

さすがに気になり、カスタマーサポートにチャットや電話で問い合わせてみました。
ただ、システム上では原因がよく分からないとのこと。

 

チャット対応は、いつも海外の方のようで、日本語が少し心もとない。
 

「英語でも大丈夫ですよ」と伝えてみたのですが、なぜかそのまま日本語で続行。このあたりの頑張りは、むしろ感心してしまいました。そして時が経って、2回目の電話で、ようやく少し全体像が見えてきました。

 

どうやらアマゾンのシステムでは、「Primeで明日着」と表示されていても、実際には全国の在庫情報を表示しているだけのようです。
 

つまり、

 

・最寄りの物流デポに在庫がある→ 明日届く

・最寄りデポに在庫がない→ 入荷するまで待つ(恐らく最低発注ロットに達成するまで注文しない)

 

という仕組み。

 

ここで面白いのは、普通の日系企業なら、「在庫が別の倉庫にあるなら移動させてでも配送する」

 

という発想になるところですが、
 

外資はしない。

 

代わりにシステムは淡々と

・次の発送予定日が表示される

・「発送しました」と表示される

・「遅延が発生しました」と表示される

 

を繰り返します。(一度キャンセルして再注文してください、と言われて何度かやり直しましたが結果は同じでした。)

 

最近では、ついに発送予定日すら出なくなりましたね。

これはある意味、外資系企業の合理性なのかもしれません。

 

要は物流を動かして例外対応をするより、システムをそのまま動かし続けたほうが効率がいい。
多少の遅延や顧客の不満があっても、「全体最適」を優先する。

 

長く仕事をしていると、物流やサプライチェーンの仕組みも多少は見えてきますが、
この割り切り方はなかなか見事です。

 

もちろん、日本企業ならもう少し丁寧に対応するでしょう。在庫を移動させたり、別ルートで配送したり。

 

どちらが正しいかは分かりません。

ただ、日本企業が見習うべき部分もあるし、見習わない方がいい部分もある。

 

そんなことを、
届かないバースデーカードを思い出しながら考えていました。

 

以上、神奈川単身赴任者の小さな物流観察でした。