前回は、駅の話題でしたね。

さて今回もそうさせていただきますので、よろしくです。

 

    

 

私が大学生だった頃の話である。

ある日、私は駅(どこだか忘れた。)のホームで、プリッツをポリポリ食いながら、電車の到着を待っていた。

すると突然、見知らぬ外国人男性が私に話しかけてきた。

その外人、でっぷりとした体格の中年男性であり、見るからにアメリカ人という感じであった。

 

でもホームにはたくさんの人がいるというのに、なぜ英語のしゃべれないバカ面の私に話しかけるのだ?

非常にピンチな状況であるが、ここで逃げ出すわけにはいかない。

その外人のしゃべる英語を聞くと、どうも「高田馬場に行くには、ここに来る電車に乗ればいいのか?」と言っているらしかった。

私は、「タカダノババ。」と「イエース、イエース。」と手振り身振りだけで、その外人に「これから来る電車に乗れば、高田馬場へ行けますよ。」ということを伝えようとした。

相当無理があったと思うが、その外人はなんとか理解してくれたようであった。

ピンチ脱出である。

 

ホッとして自分の手元を見ると、プリッツを持っているのに気が付いた。

私は思わずその外人に、

「プリーズ!」

と言って、プリッツの箱を差し出した。

するとその外人、

「オオー!サンキュー!」

と言って箱からプリッツを1本取り、それを食いながら

「わはははは!」

といきなり大声で笑い出した。

私もつられてプリッツを食い、

「あはははは!」

と一緒に笑ってしまった。

 

プリッツを食いながら大笑いする中年外国人男性と女子大生、きっと周囲にいた人々は、

「この2人組には、かかわらない方がいい。」

と警戒していたことだろう。

 

もしかしたら、その外人が私をターゲットにしたのは、プリッツ目当てだったかもしれない。

それにしても、私、駅のホームで菓子なんか食うなよ。

しかも1人でいる時によー。

我ながら恥ずかしいぜ。

 

今も昔も駅のホームや改札では、さまざまな人間ドラマがある。

あなたにも駅でのすてきな思い出はありますか?(・・・と訊いてみる。ヘンな終わり方。)

 

 

🍀ご覧いただきありがとうございました。

現在、私の体験と知識から、お役立ちの記事を書いています。

こちらから読めます。

よろしければどうぞです。