続宵田 | 根多帖別冊 by おしろまん

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おしろまん です。
絵を描いていますので、そちらをメインにしたいのですが、お城の論考を書いたりしており、城関係がやたらと多いブログとなっています。
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昨年から足を突っ込んで抜け出せない 但馬宵田城(兵庫県豊岡市日高町)

主要部だけ以前ここでご紹介←リンク して3月に但馬山名城址保存会の谷さんと再々訪、周囲にもオモシロそうな遺構があって、ZOOMお城会では紹介したのですがこちらでは未だだったので取り敢えず縄張図を形にしました。

郭Ⅰ~Ⅶまでは織豊期の改変がみられ、史料をみても間違いないですが、

(三月の再再訪時は主郭の虎口bの石垣がよく見えた)

その周囲の遺構の年代観が全く不明です。

特に興味深かったのは郭Ⅷ、北に石積を数段たたみあげており、その周囲の段にも石積がみられる箇所が多いです。

更に郭Ⅸは矩形でしかも石積もみられる「堡塁」のようです。

その下、稲葉川に面した郭Ⅹは、紀伊新宮城の船蔵のようです。

これらが中世のみの仕様なのか(石積が楽々前城に似ている気がする)、織豊期にも使われたものなのか、とても興味深いです。

郭Ⅶ周辺では茶器らしきものも転がっていたため、よく見ればこのへんでも何か見つかるかもです。