年を越す前に書いておこうと思う。
今回映画化された ソードアートオンラインプログレッシブ~星なき夜のアリア
原作のすばらしさを、最高のスタッフがアニメーションとして造り上げた、ここ10年の集大成、また原点回帰の作品として上出来だったと思う。
この期に及んで新たなキャラクターが、メインクラスで登場することに懐疑的な=改変である、という考えがあり、その気持ちも理解はできる。
しかし、この動きは既に 『プログレッシブ』 が単行本になるにあたって、「一層攻略後にいったん分かれたはずの二人の主人公が現時点で7層攻略までパーティーメンバーである」 という改変が行われていることで顕著であり、今更であると思うし、そもそも原作者がシナリオに参画しているので、私個人としては納得している。
それよりも、折角今回のヒロイン=アスナを彼の世界へ誘ったキャラクターが登場したのに、その彼女を通じて
『仮想世界=フルダイブ』 の何たるか、どう素晴らしいのかをもっと丁寧に語ってほしかった。
「この作品がアニメ化10年、新たにSAOを観る人たちに最適」 と製作陣がよく口にしているが、上記を顕すことでより実現したのではないかと思う。勿体ない。
細かいところを言えば、原作→一期アニメ→プログレッシブ単行本→コミカライズ と進んでいくなかで、存在感を増しているキャラクターがいる。
今回映画化にあたって大フィーチャーを期待したのだが、最後にひと言喋っただけであったのが残念であった。
演者である声優さんも同じ気持であったというのがなかなか面白かった。
声優さんといえば、新キャラクターのアバター時の声が、某アンパンキャラの敵役の件の人であり、彼の存在感の凄さをまざまざと見せられた。