消える | 失墜の占い師

消える

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羽地の若夫婦、働き者だが子供がいない。
妻はニライ神に祈り続けていた。
ある日、夫は山奥でみすぼらしい身なりの痩せこけた女から子供を譲り受ける。
若夫婦は喜んだが、夜になり、妻が明かりを灯すと夫が赤ちゃんではなく、位牌を抱いている。
妻は恐ろしくなり、しかしどうすることも出来ず、泣く位牌とそれをあやす夫を呆然と見ていた。

すると暗闇から大きな赤い目をした牛が家に入り込んできた。
牛が角を振りかざして位牌の赤子に襲いかかってくる。
夫は必死に牛の角を左右の手でつかみ、格闘を続けていたが、ついに牛が赤子を食べた…ように見えた。
すると、牛だと思っていたのはガン(葬式で棺桶を入れて運ぶ御輿)だった。

妻は夫に一部始終を話し、あの赤子がマヨイムンであった事に再び震え上がった。