ヲンナ栄えの家 | 失墜の占い師

ヲンナ栄えの家

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沖縄はチャクシ家系の系統である。
男子を産めない女性は肩身が狭いどころか忌み嫌われた。

「ちゅーや、イナググヮンスぬやーんかい、いかいー」
祖父の言葉に幼いワタシは「シタイヒャー」と思った。
ちやほやされるし、御馳走、御菓子にありつけるからだ。

その家はヲンナタチクチと言って、女性の創設者が位牌の最初に立てられている。
しかし女性だけでまつられている霊は、夫婦一緒でないために苦悩させる。

この家も一つ問題を抱えていた。
男子が生まれないのである。

せっかく嫁いでも男子が生まれないため離縁される。
その時に慰謝料や養育費をもらい出戻ってくるので実家は栄える。
なまじ美しい容姿と女系家族の華やかさで結婚には困らないが、男子が家を継げない。
どんどん女性と財産だけが増えていき、更には財産に目が眩んだ男達が求婚し、更に女性が増える。
「あまぬやーぬ、いなぐんぐわ、とぅじなし、くゎ、なさんめーに離縁しぇーからー、財産いーらりーん」

等と陰口を叩かれつつも、人に羨ましがられていた。

遺伝には間違いないのだが、不思議ではあった。