猫特有の上下運動はタルトも好きなようだ。
本棚の横に仕掛けていた台飛び乗って、本棚の上に登っている。
そこからカーテンレールを伝って歩いているけれど、そっち側にはどこにも通じる道はないため、残念そうな顔をして引き返していく。
一度滑り落ちそうになったのをフォローしたのだけれど、その時に突っ張り棒にひっかけていたハンガーに足が引っかかったり、吊るしていたものが落っこちたりと、大惨事になった。
それで、タルトの機嫌が悪くなり、救ってあげたにもかかわらず、シャーと言って猫パンチを喰らった。
つめは全然切っていないので、引っかかれたといっていい。
八つ当たりも良いところだ。
爪切りも一筋縄ではいかないだろうと想像がつく。
その後は疲れたのか、いつもの場所で寝ていた。
憎めない奴ぜ、まったく。