さすがとしか言いようがない。
ロック好きな俺が飼っているだけのことはある。
先日、タルトの姿が見当たらなく、脱走したかと思って焦ったことがあった。
でも、鳴き声が聞こえたので部屋のどこかにいるということはわかった。
それだけでまずは安心した。
だけれど見つからないのだ。
どこに行ったのかと耳を澄ませながら、鳴き声をたどっていくと、ギターアンプの後ろに隠れていた。
ギターアンプというのは、大雑把に言うと、アンプという音を増幅させるものと、スピーカーがくっついているものだ。
逆に難しくなってしまったかもしれないけれど、つまりは、ただの箱に、ギターの音を拾う機械と出力する機会がくっついているものということ。
だから、後ろは隙間があったりする。
俺のマーシャルのギターアンプもその例にもれず隙間があり、そこにひょこっと入っていた。
あまり居心地が良くなかったのか、それっきりその場所にはいかないかなくなったけれど、ジャンク品のアンプを買ってきて新しい住処にするのも面白いかもなあ、なんて考えたりした。