家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。
暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。
(徒然草五十五段)


家を作るときには、夏の住みやすさを優先して作るのがよい。

と書いたのは徒然草の吉田兼好。

兼好が生きた鎌倉時代は
小氷河期と呼ばれる時代で、
温暖化の今よりずっと気温は低く
冬の寒さは厳しかったはずですが、
それでも夏を基準に考えるべきと言っています。

本当にそう、ここ数日暑過ぎます。

今日は義父の祥月命日。

久しぶりに雨戸とガラス戸を開け放ったら
さぁーっと風が抜けました。


澱んでいた気配が一気に入れ替わったみたい。


湿気の多い真夏の強い日差し。
影がくっきりする中、蝉時雨のシャワー。



掃除して仏壇を整え、花や果物を供えました。


この夏で、はや十七回忌。
でもコロナ禍で法事も取りやめました。


あの日、午前中夫とお墓の草取りでバテバテ。
昼食後に一休みしていたら、
付き添っていた方から呼吸が止まったとの電話。


7月の終わりに、訪問医の先生から
会わせたい人には会わせておくよう
言われていたので覚悟はしていました。
呼吸も浅く、手先が冷えていたので
血が全身に巡っていないのもわかっていました。

もう何年もヘルパーさんや家政婦さんに
頼りながら在宅介護していたんです。


義父母を在宅介護していた時に
この新型コロナウィルス感染があったら
厳しかったと思います。


今まさに介護されている方々
介護ワーカーの方々
本当に大変だと思います。

マスクで熱中症にならないよう
お気をつけくださいね。