映画『ソウルフル・ワールド』を鑑賞してきたので感想を綴ってみる。
〝一瞬一瞬を大切に生きる〟
最後のこのセリフに心が救われた作品
いつの頃からか「自分の使命は何なんだろう」「俺の天職はどれ
」
頭の中がこの問いでいっぱいとなり、セミナー受講や本を買い漁り、YouTubeを見まくる様になった。
一時的に気分は高まり「これかも」「これをやればみつかる
」なんて淡い期待を抱くも次の日には嫌なことが起きて一気にブルーに
人生を良くする為に色々とやってきた。
恋愛成就のおまじないにはじまり風水や新月の願い事。パワーストーンにパワースポット巡り。神道を学び、引き寄せの法則と出会う。
引き寄せの法則を知った辺りから、この世界の仕組みがわかり潜在意識を含めて多少は感情に振り回される事はなくなってきたと思う。
ただ、「自分は何の為に生きているのか」
中学生の頃にふと頭をよぎったこの問いが突然思い出され迷子になっていく。
6年前に夢を抱いて住む場所を変え仕事も辞めた。
あの時は逃げの気持ちも2割くらいはあったけど、確実に自分の人生に希望を抱いていた。
2度の離婚や昇進に恵まれない仕事に。
完全に生きる意味を見いだせなくなっていたから。
母はよく話してくれた。
「タクヤは自分の意思をしっかりと持っている。嫌なものは嫌と言える。それが凄い」と。
私からすれば、やりたいか、やりたくないか…をシンプルに考えていただけだったが
自分の素直な気持ちに従う…これだけで良かったんだ
ようやく分かりかけてきたところにダメ押しのごとく本作でのあのセリフ
公開当初はディズニーチャンネルの配信サービスのみだった。
きっとあの時ではなくまさに今、見るタイミングだったのだろう
本を読んだり映画を観てるとメッセージがどんどんやってくる
ソウル(魂)の世界が描かれ性格づけをされてるのが面白かった。
私の隣に座る同僚はいつもプリプリしている感情をはっきりと出すので分かりやすい反面、イライラしている時はギザギザな波動が右側から伝わってくるのでかなりキツい
今年の一月より彼を追い越し昇進したせいかますます風当たりが強くなり私も気疲れして右肩だけ肩こりが酷かった
一方であれだけ望んでいた「主任への昇進」が十数年の時を経て叶うのも引き寄せの法則の面白いところ…待たせすぎだし
遅ぇよ
と突っ込みたいところ
それぞれの性格を決められた後、最後のピースには〝きらめき〟が入る
よく言われている通り、この世界には遊びに来てるんだろうなぁ…と
ドラクエなんて小学生の頃から未だに続けてますからねでも、何に惹かれていて魅了されているのか分からなくてちょっと苦しいのも事実。
主人公のジョーは「音楽をやる為に生まれてきたんだ」と言い夢が叶う寸前でのソウルフル・ワールドへの迷い込み。
なんだかんだで現世に戻り夢を叶えるも「想像していたのと違った」ときょとんとする始末。
最近、思うんですが夢って思い描いた瞬間がピークで叶った瞬間ではないこと。
夢を叶える為に生きているのではなく、美味しいご飯を食べたり、自分の足で歩いたり、友人と言葉を交わしたり、桜が咲いてるのを見て心を和ませたり…これらのひとつひとつが余すことなく素晴らしくかけがえのない事であり生きている意味なんだろうなぁ…と。
本作品も同じ着地点だったので、答え合わせができた気がしました
ただ、私は欲深いから美人と付き合いたいし大金持ちになりたいし、フランスに行きたいし、レアル・マドリードの試合観戦をしたいし、お互いに夢を語り合えて仕事のできる仲間と巡り合いたいんですけどね
やりたい事が見つからなくて、本を読み漁っていた私の頬っぺたに往復ビンタを喰らわせられた様な作品。
目の前の出来事に一喜一憂し喜怒哀楽を出しまくるのが何より人生を生きてるってことなんでしょうね
やりたい事がわからなくて悩んでいる人、生きる意味を見出せなくて苦しんでいるあなたに観てほしい作品。ぜひ、ご鑑賞あれ