このブログでも大雨が続いていることを何度も書いているが・・・



というより大雨とそれに伴う渋滞の愚痴?汗




毎日、全国各地の様々な被害が報告されている。


私もよくお邪魔するコロンビア通の


海軍中尉さんのブログ   で


日本政府も緊急支援物資の供与を決定したと書いてあった。


すでに諸外国からの支援、国内の大手企業からの支援なども実
施されているが、雨が降り続けている以上、ある意味イタチごっこ
である。


こうやって国内の大手企業がすぐに支援金を寄付するところも

コロンビアのすごいところである。携帯電話の各キャリアも携帯

メッセージで支援を呼びかけている。



スーパーの救援物資寄付ワゴンもいっぱいである。



連日、胸まで水につかっている人やカヌーで軒下まで浸水した家々の
間を移動する人たちの様子がテレビで流れている。



内務法務省の報告によれば、これまでに


死者     238人

負傷者    250人

行方不明   103人

被災者  1,818,472人


集中豪雨による被害 374,411世帯

家屋倒壊       2,014軒

家屋損傷      277,450軒


の被害が出ているそうだ。



最も被害が大きいのがカリブ海沿岸の


ボリバル県、マグダレーナ県、グアヒラ県、コルドバ県、
スクレ県、アンティオキア県


太平洋沿岸のチョコ県


となっている。



チョコ県の太平洋沿岸部にはアジアでもよく見かける水際に
建っている家屋も多いので、流された家もあるだろう。



確かスクレ県だったと思うが、被害コミュニティ毎、高台に
移動する計画が発表されていた。



これ以外にも全国的に街道の冠水、街道沿いの土砂崩れにより
40以上の道路が通行止めになっているとか。


ボゴタ市内でも土砂崩れが報告されているし、南に向かう幹線道

路も一時通行止めになっていた。



これからクリスマス、新年に向け、休暇や地方の家族を訪ねる
人が増えるが、この移動にも大きな影響がでることだろう。



先週、うちのお手伝いも2階に住んでいるのに階段から水が流
れ込み、床が水浸しになり、大変だったと嘆いていた。



まだまだ雨は降り続いているので、被災者数は今後も増えると
見られており、2百万人を超える勢いで、これは1999年に起きた
アルメニアの地震の被害者をはるかに上回る数らしい。



毎年、冬(雨季)にはこういう被害がでるのだが、ここ数年乾季が
どんどん短くなり、この1年はずっと雨続き。加えてここ数カ月は
毎日土砂降り状態のため、例年より被害はずっと大きい。


ここのところ、大統領府のホームページには各地の被害状況を移す
モニターの前に座る大統領の姿が続けて掲載されていた。



これまでの被害総額は、10億ドルとも言われている。


他方、この被害は地方公共団体の汚職により十分なインフラ

整備が行われてこなかったことでさらに被害が増えているとの

見方もある。



毎年毎年洪水の被害が報道されるたびに、どうして高床式の

公共住宅を建設したり、堤防の整備に力を入れたりしないん

だろう、と思う。



人々は支援金や支援物資をもらうことになれていて、政府も毎
年こういう政策が多い。



その場しのぎではなく、今年の惨事の経験をもとに、こういった大
雨の被害を防ぐための生活インフラの整備に力を入れてもらいたい
ものである。





とはいえ、こんな惨事が続く中、都市部では、毎年恒例の

クリスマスのイルミネーションが豪華絢爛である。



一年で最大のイベントでもあるので、仕方がないが、


こういうコントラストも実は


「いかにもコロンビアらしい」



のである。





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