「シートン(探偵)動物記」柳広司
ミステリです。
かの有名な博物学者、シートン氏が名探偵、という設定の短編集。
新聞記者である「わたし」に対して、シートン氏は様々な事件について語ってくれるのです。
実はわたし、元ネタ(というべきか?)であるシートン動物記を
読んだことが一度もないのです。
しかしこれは動物記のほうも読まなくては、と思わせられる作品でした。
犯人やトリックに関してはすぐさま見当のついてしまうようなものばかりですが、
この作品の見所は、それら事件と動物たち(動物記がベースです。例えば「狼王ロボ」など)との
かかわり方や、シートン氏の自然、動物への愛でしょう。
そして、英語を翻訳しました、みたいな「不自然な」日本語が
わざとらしくてとても味を出してると思います。笑
シートン動物記を未読の方は純粋にミステリとして楽しめると思いますし、
既読の方は、さらに動物たちの奥深さを楽しめるのではないでしょうか。