「シートン(探偵)動物記」柳広司


ミステリです。
かの有名な博物学者、シートン氏が名探偵、という設定の短編集。
新聞記者である「わたし」に対して、シートン氏は様々な事件について語ってくれるのです。

実はわたし、元ネタ(というべきか?)であるシートン動物記を
読んだことが一度もないのです。
しかしこれは動物記のほうも読まなくては、と思わせられる作品でした。

犯人やトリックに関してはすぐさま見当のついてしまうようなものばかりですが、
この作品の見所は、それら事件と動物たち(動物記がベースです。例えば「狼王ロボ」など)との
かかわり方や、シートン氏の自然、動物への愛でしょう。

そして、英語を翻訳しました、みたいな「不自然な」日本語が
わざとらしくてとても味を出してると思います。笑

シートン動物記を未読の方は純粋にミステリとして楽しめると思いますし、
既読の方は、さらに動物たちの奥深さを楽しめるのではないでしょうか。






世界で一番大好きで、
わたしの価値観をまるで変えてしまった映画をご紹介します。


「ヘアスプレー」アダム・シャンクマン監督

もともとは、1988年にジョン・ウォーターズが監督をした映画でした。
それがミュージカルとなり、そして2007年、アダム・シャンクマンによって再び映画化されたのです。

舞台は1960年代のアメリカ、ボルチモア。
黒人差別の根強いこの町で、「ミス・ヘアスプレーコンテスト」をめぐるコメディを描いています。
主人公トレイシーはだいぶふくよかな体格の持ち主だけど、明るいすてきなひと。
それ以外の登場人物もとっても魅力的です。
ちなみにトレイシーの母親はジョン・トラボルタが演じていて、これもすごい。

基本的には本当にコメディ。馬鹿みたいに笑えるし、にやけるし、そんな映画なんだけど、
扱う内容は差別や偏見。

わたしはこれまで、シリアスな内容はシリアスに伝えなければならないものだと思っていました。
でも、この映画を見て考えました。
こんなにハッピーで馬鹿みたいで、でもこんなに人に訴えかけることもできるんだと。

そういう意味で、この映画はわたしをかえたと思います。

それから作中の曲もめちゃくちゃいい!
ダンスもそうだし、歌もいい!
なにもかもがいい!
どの曲が好き?と聞かれても全部、としか答えようがありません。

トレイシーの友人ペニーが本当に可愛いです。
あと黒人のシーウィードが本当にかっこいいです。
run and tell thatを歌い終わったあとのシーウィード、彼にあんなことされたら卒倒もします。笑


HAPPY!という言葉が本当にふさわしい映画。
ご都合主義かもしれませんが、素敵な映画だと思います。







今回は、ゲームのご紹介。

「ゼルダの伝説 時のオカリナ」
世間では3DSの時代ですが、あえてwiiウェア版です。笑

といえど、64となんら変わりはありません。
操作がちょっと変わるくらい。

コキリの森で暮らす少年が、ハイラルの平和を守るために冒険に出る。
単純ですが、本当にストーリーやアクションが面白くって大好きです。
子供時代と大人時代、時空を行き来して世界を救います。
ちなみに大人版リンクの声はひーちゃん(檜山修之さん)、
妖精ナビィは水橋かおりさんでございますw


ダンジョン内には多くの謎があり、アイテムやアクションを利用して
それらを解きながら進めていきます。
易しすぎず難しすぎず、ハラハラできるゲームです。

本編とは何の関係もないミニゲームやサブイベントも充実。

ゲームが苦手なわたしの妹もはまっています。
皆様も一度やってみてはいかがでしょうか。

というわけで今回も推理小説をご紹介。


「垂里冴子のお見合いと推理」山口雅也

お見合いをすると絶対に事件に巻き込まれてしまう、
薄幸の和風美人、冴子さんとその家族のお話です。

無印、続、そして新と全部で3冊出ております。

新以外は短編なので読みやすいかな。
事件のボリュームもそこそこあって、家族の会話が面白くって、
本格の部類には入らないかもしれませんが、楽しめます。

トリックに関しては割と使い古された、というかなんというか、
欺かれた!感はないですねぇ。
最近の自分の流行が叙述トリックミステリだったので、
それを読んだあとだったからかもしれないけれど。

でもきっちり?殺人は起こるし、論理も素晴らしいし、動機もトリックもよいので、
続きのよみたくなるお勧めのシリーズでございます。

(ちなみにわたしはこの3冊を朝方4時までノンストップで読んでましたwww)


やっぱり最初なので、
だーっっい好きなミステリから載せたいと思います。

ちなみにわたしがどれほどミステリ好きかというと
「how to read the MISTERY」というエッセイを一本書き上げたくらいです。笑




『今宵、バーで謎解きを』鯨統一郎

一風変わったミステリをお書きになる、鯨統一郎さんの、
「ヤクドシトリオと桜川東子」シリーズの3作目です。
短編集で読みやすく、またミステリだけでなく、
1作目はメルヒェンの、2作目は日本昔話の新解釈も紹介されていて本当に面白いです。
今作の新解釈のテーマはギリシア神話。
前作までと比べると事件との関連性は薄いようにも思いましたが、
それでもやはりギリシア神話にたとえて事件を解決する東子さんは素敵。

そしてヤクドシトリオの懐古会話や、お酒のウンチク、
なにより、軽い、鯨統一郎さんの書き方が大好きです。笑

これだけでも楽しめますが、1作目の「9つの殺人メルヘン」、
2作目の「浦島太郎の真相」の順に読むとさらに面白いと思います。


まったく関係ないですが、わたしはギリシア神話ならデュオニソスが一番好きです。
女性ならペルセポネ。








”バー””マスター”と聞くと、最近の傷がちくりとうずきますが、
気にしていても仕方ないので、前向きに行きます。