サウジアラビアって、オイルリッチの国よね〜

っていうイメージの方多いと思います。


でも実はちょっと前まで簡単に渡航できなかった国、というのは、日本ではあまり知られていないことかもしれません。

タイトル通り、2019年まで観光での渡航が許されていなかったのです。

 

20年ぐらい前に、渡航先にサウジアラビアとかどうなのかしら?って調べて、「あーそう簡単には入れない国なんだ!」と思った記憶があるんです。40歳以下の女性はお父さんと一緒に云々。。。とか書いてあったようなびっくり

 

2018年までは女性が運転免許をとることも許されていませんでした。

2019年までは女性がパスポート申請するのに、お父さんか旦那さんの許可が必要でした。

 

お父さんか旦那さん(または雇っているドライバー)以外が運転する車には乗ってはいけない、という決まりもあり、もうほとんど自由に出歩けないじゃない!?

少し前までそんな状態だったみたいです。

 


そういったルールは、サウジアラビアという国が絶対君主制(国家権力は全て国王にある、国王が国の全てを決めているようなもの)というところにあります。サウジアラビア王国の正式名称は、「サウード家によるアラブの王国」という意味で、「サウード家」という王族が統治する王政国家ということなのです。

そしてサウジアラビアではイスラム教が国教とされ、他の宗教を信仰することは許されていません。

 

国内法は、イスラム教スンニ派の中でも戒律が厳しいと言われる原理主義、ワッハービズムに基づいてつくられており、男女の区別が特徴的なのだそう。イスラム教的には、差別、ということではなく、特徴が異なる性別を区別することによって、助け合って生きていこう、という考えらしいです。


髪の毛を覆う布をヒジャブ、身体全体を覆う衣服をアバヤと言うのですが、サウジの女性は全身黒い布を身にまとい、目の下も黒い布で覆っています。


他のイスラム教の国に渡航経験ありますが、トルコやマレーシアなどではカラフルなヒジャブをかぶっていて、洋服に関しては露出低めの普通の服だった記憶です。



フリーの画像入れようと思ったらみつけられなかったので、持参したヒジャブ+現地購入のアバヤを着用してる私です笑 顔は塗り潰してますよ💦





イスラム教を信仰する他の国と比較すると、やはりサウジは戒律が厳しい国、イスラム教の教えに対し時を超えてもブレることなく、徹底的に忠実に守って来た国と言えるのだと思います。



そんな中、2016年にムハンマド皇太子( 2022年より首相 )が、サウジ・ビジョン2030という経済改革構想を打ちしました。超簡単に言うと、


世界は脱炭素って時代なんだから、もう石油だけに頼ってる場合じゃない。観光をはじめ、石油以外の産業で稼げる国になるんだ!

国民が幸福かつ充足した生活を送るために、サウジアラビアの3都市を世界100都市の住みやすい都市ランキング上位にランクインさせる。

女性にもこれからはもっと活躍してもらいたいし、環境問題にも取り組んで行こう!


このビジョンの進捗について、なんと87%が完了もしくは計画通りに遂行しているとか⁈

観光分野に関しては、ビザ解禁により多くの外国人を迎え、それに伴う大きな雇用も産み出しました。失業率は7.7%まで下がり、女性労働参加率は22.8%から34.0%まで上昇。非石油部門のGDPも着実に成長しているそう。


アバヤ着用に関しても、2018年に義務ではなくなりました。

が、ほとんど皆さん着てらっしゃいました。

そりゃあね、私達だって、明日から全裸でもいいですよ、って言われても無理ですもんねあせる


空港のチェックインカウンターやイミグレーションでは目だけでわかる美しい女性が対応してくれました。





我々日本人とは全く違う慣習を持つ、でも今まさに大きく変貌を遂げようとしているサウジアラビアという国を実際に目にしてみたい目

と思い立ち、渡航する決意をしました。

( 大袈裟爆笑  )


以上、長ーい前説でした指差し