予報の通り、朝から泣き出しそうな空だった。

 だが今日は先日担ぎ込まれてお世話になった病院への通院予約日である。

 もし発作が出たら危険ということで、車の運転は許可が下りるまで禁止だ。病院は歩いていくには少し距離がある、つまり自転車で行くしかない。

 リュックの中を覗くと、カバーが無いためかどこか頼りなく見える折りたたみ傘。

 午後からは強く降るという。検査をいくつかする予定でもあるので、まず午前中には帰れないだろう・・・思わずため息が一つこぼれた。

 

 幸い、病院までの道のりの途中までは小雨で済んだ、雨雲が手加減してくれたのだろうか。

 二か月前はここに入院していたのだが、もうずっと前のように思える。ベッドに括り付けられたり、尿瓶で恥ずかしがったり、点滴の針が腕の中で折れたり、一週間ぶりの固形物の食事に涙したり・・・短期間でもなかなか濃い入院生活だった。

 

 今日は採血と脳波の検査だったのだが、その後の診察時に担当医から経過は大変良好でほとんどの数値が超健康になっていると伝えられ、一安心。特に驚いたのはγ-GTPの数値だ。入院した時には、1000など軽く越えていた。つまり肝臓が相当酷い状態だったということ。

 当たり前といえば当たり前、社会人になってからこっち、常人が口にする量の数倍のお酒を絶やすことなく長いこと飲み続けていたのだから。しかも、数年前の悲劇から更にその量は加速的に増えていたのだ、生きていられたことの方があり得ないくらいだっただろう。

 しかし、今日の結果ではその数値がなんとたったの「20」。二桁、初めて目にしたと担当医と一緒になって大笑いした。

 

 

 

 ―――だが、その笑いはすぐに絶望に取って代わられることになる

 

 

 

 はい、ちょっとカッコつけた書き出しにしてみました(笑)

 小説なんて高尚なものでは無いですだよ。

 そして言わずもがな、絶望とは大雨です雨

 風まで段々強くなって、帰路は自転車をこぎながら左手で必死に握った折りたたみ傘が激しく揺さぶられて。。。途中からヤケになって、こんな天気なら誰かとすれ違ったりしないだろうとガチ歌いを開始しました笑い泣き

 タイトルはこれに繋がるwww

 

 

 p.s.この病気は一生治らずいつでもすぐぶり返すので、油断大敵!!