まだ語り足りなかったモハメッド・アリのエピソードを・・・
1976年6月23日付『東京スポーツ』の記事より。※再掲載
アリの隣で走っているのが高1の頃のエスパー。当時162センチ。横縞のTシャツ着てます。
モハメッド・アリの最も有名で代名詞となった言葉が「蝶のように舞い蜂のように刺す(Float like a butterfly,sting like a bee)」
あと最も有名な試合は1974年1月28日アフリカザィールのキンシャサで行われた対ジョージ・フォアマン戦だろう。
8ラウンドまでアリはロープ際コーナーに追い詰められ打たれっぱなしだった。しかしこれは「rope a depe」というアリの頭脳作戦であった。ぐったりしていたアリは8ラウンドで猛反撃!
逆転KO!これを゛キンシャサの奇跡゛と呼ぶ。
ポール・マッカートニー、マドンナ、マイク・タイソン、ユリ・ゲラー、オバマ大統領・・・有名人との交流も多数あった。
ビッグマウスと言われよく流暢に喋った。トークがうまくまとまっており韻を踏んでいたことからラップの元祖ではないかとも言われた。
名言が多数ありそのどれも秀逸。
「不可能とは自分の力で世界を切り開くことを放棄した臆病者の言葉だ」
「もし俺を倒すなんて夢を見ているのならさっさと目を醒まして俺に謝った方がいい」
「あなたは世界一のゴミ収集人になれる。世界一のモデルにだってなれる。たとえ何があろうともそれが世界一なら何も問題はない」大変勇気づく言葉だ。有言実行の男アリの言葉だからなおさら重みがある。
あと印象深いのは
1981年二十歳の頃、ドキュメンタリー映画『アメリカンバイオレンス』を観に行ったが、モハメッド・アリがビルから飛び降りようとしている自殺志願者を説得したシーンがある。
偶然その場を通りかかったのだ。
アリは「自殺は勇気がいる。その勇気があるおまえさんにお願いがある。生きる勇気を見せてくれそしてオレも試合を頑張るから今後オレを応援してくれないか」
自殺志願者は自殺をやめた。人命を救ったのだ。
偉大な人だと思った。子供の頃からのヒーロー、モハメッド・アリ死去の一報は悲しかった。