そんなポエマーな前置きは置いといて、
ヴィンテージギター特集第2弾!
Fender 1964 Jaguar Sunburstです。

1962年にFender Guitarの最上級機種として発売され、The Beach Boysなどのサーフミュージックで使用され人気を博しました。
60年代は生産本数も多かったのですが、Jimi Hendrixの登場以降Stratocasterの人気に押され75年には生産中止となります。
90年代にニルヴァーナのカート・コバーンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズのジョン・
フルシアンテなど使用により人気が再燃し現在でも人気の高いモデルです。
日本のギタリストではLUNA SEAのSUGIZOさんも64年製のJaguarを所有で有名ですね。

まずはヘッド部。
62年の発売当初からスパゲッティ・ロゴではなくトランジションロゴが採用されています。
最上級機種として多機種との差別化が図られたのではないでしょうか。
65年初期までのスモールヘッドストック、若干ですがジャガーにもヘッドの形に違いがあるのです!

指板はブラジリアン・ローズウッド、ラウンド張り、クレイドットの64年初期仕様で、ナット、
フレットもオリジナルです。
オリジナルは幅が狭く背が低いフレットが使われており、最近のジャンボフレットに比べるとしっかりとした低音感とピッチのはっきりとしたサウンドになります。
スケールは24インチスケールでショートスケールでも、先に発売されたデュオ・ソニック、ミュージックマスターの22 1/2インチスケールよりも長めです。のちに24インチスケールは
ムスタングへと受け継がれていきます。

ネックデータは“1SEP64B”、“1”はジャガーを表す製品番号、やはり最上級機種故に“1”なのでしょう!
そもそも黒いスタンプでのデイティングは、ジャガーが発売された62年からですのでそうゆうことなのでしょう。
ちなみにそれ以前はネックエンド部に鉛筆書きされていました。
64年9月製造であることが確認できます。

またジャガー、ジャズマスターはブリッジの構造上ネックジョイントに角度が必要なため、
画像のようなシム(スペーサー)がオリジナルの状態で使われています。
ブラウンの板状のものは他の機種でも使われますが、ジャガーのようにもっと角度が必要な場合には厚みのある黒いものが使われます。

ピックガードはセルロイド製の3プライにトートイズシェル(ベッコウ柄)が貼られた4プライです。

ピックアップにはヨークと呼ばれる金属片がピックアップを覆うように取り付けられ、これによりよりブライトで金属的なサウンドになります。
63年後期からのスタッガードポールピース仕様、ピックアップ裏側はブラックボビンです。

ブリッジはジャズマスターと共通のスパイラルサドル、ジャガーには専用のミュートユニットが
標準装備されています。


ミュート先端を押すと傾きスポンジが弦に触れミュートする仕組みになっています。


これもジャズマスターと同じフローティング・トレモロ・ユニットです。
本体上部のボタンをスライドさせることによりトレモロをロックすることができ、その下のビスでスプリングの強弱を可変することができます。

ちなみにトレモロキャビティはこのようになっています。
コントロールパネルはマスター・ヴォリューム、マスタートーン、アウトプットとシンプルな
レイアウトですが、ボディ上部のプリセット・コントロール、ベースカットスイッチにより、
多彩なトーンを作り出すことができます。
これも最上級機種ならではの機能なのでしょう。

ポットデータは“304 6408”、スタックポール社で64年8週目の製造です。
またジャズマスター、ジャガーに1メグオームのポットが使われています。
いかがでしょうか?
最上級機種らしい性能やパーツなど、Fenderが当時いかに力を入れていたかがわかります。
ストラトキャスターやテレキャスターなど高嶺の花になってしまう前にぜひ!!
コダマ