あのギターを解析しちゃおう!後編 | ESP CRAFTHOUSEのブログ

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おざーーっす!

先日ネイザン・イーストのライブを見に行ってきました!
やっぱ世界最高峰のベースは違いますね!

プレイスタイル的に派手なことはしないのですが、ちょっとしたオブリガートがめっちゃオシャレ♪
そしてあのグルーブ!バスドラにぴったりとマッチして重厚な音なんですよ~
これぞベース!!ってものを見せていただきました

ネイザンのバックにも驚きの人!
ネイザンの弟がベースを弾いてました!でかい!そしてクリソツ!!(笑)

自分が一番注目したのがギタリストでしたね。
『マイケル・トンプソン』というギタリスト。スタジオ・セッションミュージシャンです。

この人がいいメロディーラインを奏でるんですよ!
コード進行がフュージョン系の複雑な曲も、難しさを感じさせない、心地いいフレーズをアドリブで弾いてました。
それと、静と動がはっきりとわかるフレージング!心地いいフレーズから、いきなり荒々しいロック風なフレーズを使い分けて、ずっと聞いていられるギターソロを聞かせてくれました。


めちゃめちゃ感動したライブでした!

そんなネイザンのファーストアルバムはこちら
http://store.yamahaentertainmentgroup.com/east/east-cd.html
ベーシスト必聴のアルバムです!



さーて!前回の続き

『あのギターを解析しちゃおう!』

後編をお送りします。

Navigator N-ST-ASMのあのトーンはどのようにして生まれるのか…
後編は塗装、ネックにスポットを当てます。


まずは塗装。
実はボディ鳴りに大きく関係する部分です。
ギターの塗装は大きくポリウレタン・ポリエステル・ラッカーの3つに分かれますが、Navigatorはラッカーを採用。

中でも、ヴィンテージストラト、レスポールに使用されていた『ニトロセルロースラッカー』を使っております。

ニトロセルロースラッカーはポリ系の塗料と違い、時間がたつとシンナーが揮発して硬化する塗料なので、古いギターほどパリッとしたハリのある音になります。
そして薄く吹くことができるので、塗料でボディの鳴りを邪魔することがありません。

なかでもNavigatorの塗装は極薄!!


わかりにくいと思いますが、アッシュの木目の部分だけ塗装が窪んでいます。
これは目痩せといって、長く使用すると塗装が木目になじんでへこんでくるといったもの。

それが作って間もないのに現れるほど薄いということです!

グロス仕上げでこの薄さはまさに職人技!


つぎにネックです。

まずはグリップシェイプ。


ゴムを巻いて、グリップシェイプがわかりやすいようにしました。

太めの若干Vシェイプ。
オールドVシェイプのグリップです。

グリップ厚は太いほうが、ガッツのある太い音がだせます。
しかし、厚すぎると弾きにくい…

音、弾きやすさを両立したのがこのグリップです。

グリップの左右の肉付きを落とすことで、厚みを持たせつつ、スリムなグリップになっています。


指板サイドの処理もこのとおり!


某ブランドの安ギターと比べると


こんな感じです。

ここを丸くしてあるかで、握りこんだときに痛み、ストレスを感じないようにできます。
指板エンドを丸めるとフレットサイドに引っかかりができます。

その引っかかりもご覧のとおり丸めてあるので、握りこんだときのフィット感は抜群です。



…2回続けてお送りしましたが、Navigator N-ST-ASMにこれといった秘密はありませんでした。

厳選された素材を使用し、熟練の職人が、時間を惜しまずに作る。
これがこのトーンを生み出していたということですね。

単純かつ、一番難しい(泣)


このようにして作られたストラト。
是非一度!店頭でお試し下さい!!