私は移民なので、SNSで海外移住関連の投稿をよく目にします。

また、新聞も読むようにしていて移民関連のものは目を通すようにしています。

 

すると、SNSでは移民を忌避する主張が多いのに対して、新聞では統合のために頑張るべきという主張が多いことに気づきます。

言葉尻は違いますが、主張は180度逆と言っていいでしょう。

最近のSNSはユーザーが関心を持っている投稿が繰り返されるため、私だけの問題かもしれませんがここ数年はこの傾向が続いています。

媒体ごとに異なる主張を見るたび、なぜこうも主張が異なるのかを考えていましたが、最近やっと自分の中で仮説が成り立ちました。

それは、移民のコストを認識しているか、によるというものです。

 

SNSは主に私人が運営しています。

この人たちは生活において多くのコストを払っています。

電気代や家賃といった金銭的なコストに加えて、近所に移民がいればそれらが自分の居住地において犯罪を犯さないかの心配をする等のコストも払っています。

それらが日本語を話せないとなれば、コミュニケーションのコストもかかります。

 

当たり前ですが、誰しもコストは少なくしたいものです。

日本に住んでいながら日本語が通じない状況は多大な心理的コストが発生しますし、ニュースを見ていてよく目につく中国人、東南アジア人、中央アジア等の褐色人種や黒人に対して恐怖を覚える心理も理解できます。

(補足ですが、一定の人種に対する忌避はスペインも同じです。インド系や黒人、モロッコ人に対する忌避は大きく、特にジプシーに対するそれは特筆するものがあります。ただこの傾向は誰も表立って口にしないため、理解が難しいものでもあります。)

 

SNSの私人はこのようなコストを払わなければいけないことが分かっている、もしくは既に払っているため、移民を忌避する傾向があると思います。

SNSでは人間の汚い本音が見えるため主張それ自体は論理が通ってないものも多くありますが、その心理自体は理解できます。

 

新聞等のメディアは事情が違います。

彼らは経済規模拡大を是とする資本主義の中で生きていますから、移民がもたらす治安コスト等は気にしません。

移民の主たるメリットは経済規模の維持拡大ですから、それが是である限りいてもらった方が得です。

 

難しい点は、メリットは経済規模の拡大等で目につきやすいものの治安コストは視認できないことです。

治安コストは確実に存在するものの、測定が難しいためメディアが取り上げるのを忌避する心理も理解できます。

特に昨今は外国人の犯罪率が、、と報道しようものならば差別だ、とこれまた短絡的な主張が飛んでくるため、より難しくなっていると思います。

 

私がメディアで見たいと思う内容は、根拠を伴った移民によるデメリットです。

私は物事には必ずメリットデメリットがあると考えているので、移民を呼ぶ経済的メリットがあるのであれば何かのデメリットが裏にあると考えます。

外国人による検挙件数は私が調べただけでもグーグルでヒットしますし、メディアであればより細かい情報にアクセスができるはずです。

また、誰しも老いますから、その場合の純コストも、彼らが今まで収めている保険料から平均を算定できるはずです。

 

このような内容に意見を加えると差別と言われかねませんから、意見は加えず算定したものだけ載せればいいだけです。

検証ののちにメリットと比較して総合的なデメリットが少ないとなれば、移民は誘致するに値するとなってSNSの過激な主張も鳴りを潜めると思いますし、デメリットが多いのであれば現在の政権の方針が正しいとなるだけだと思います。


それぞれの媒体の中でフェアな主張・投稿を見ることが難しいため、これが余計に対立を煽っていると思います。

ただメディアはコストについて詳細な分析ができるはずだし、この対立を止めるための手段を持っているだろうというのが私の考えです。