論文試験合格者のほとんどが最終合格でした。


平成23年司法試験予備試験口述試験(最終)結果(法務省ホームページ)

http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00053.html


平成23年司法試験予備試験口述試験の結果(法務省ホームページ。pdf)

http://www.moj.go.jp/content/000080849.pdf

 

以下では、受験者、合格者の内訳が出ています。

 

参考情報(法務省ホームページ)

http://www.moj.go.jp/content/000080863.pdf


以上のデータからは、合格者の多くは、

 

・優秀な学部生
・旧試験の延長組
・新司法試験三振者の受験資格の回復目的組

 

で占められている可能性が極めて高いです。


高校生も受験生の中にいました。
最終合格者はいませんでしたが、短答合格者が1人いました。
ただ、定時制高校などの学生さんも、
「高校生」であることには変わりないので、
必ずしも大学生より年下、とも限りません。

この100名強の方が、早ければ来年の司法試験(※)に参入します。

この方々が司法試験にすんなり通るかは分かりませんが、

少なくとも、短答試験が弱い、ということはあり得ないと思います。

なぜなら、司法試験と予備試験の短答試験はほとんど同じだったことからすれば、

予備試験の短答試験を通過した人が、司法試験の短答は全くダメ、ということは考えにくいからです。

また、詳しいデータは明らかになっていないので、断定はできませんが、

仮に今回の100名強の予備試験合格者が、

短答試験の強者(8割以上は当たり前)であれば、

その方々が司法試験に参入すると、

短答の平均点を上げる効果をもたらし、

それがひいては、短答の「足切り点」の上昇につながる可能性もあります。


来年以降、司法試験を受験される方々は、そのことを考慮した上で、

今後の受験戦略を立てていくことが必要となります。


※「新司法試験」は、旧司法試験の終了に伴い、「司法試験」に改名されたようです。