舛添要一『舛添メモ』(小学館)
安倍改造内閣から、麻生内閣まで厚生労働大臣であった舛添要一氏の厚生労働大臣時代の回顧録。なかなか面白く、参考になる部分や、勉強になる部分が多かったです。
もちろん、政治家の本の全てに当てはまりますが、当事者として書かれたものなのですので、その辺は割引いて読む必要はあります。また、自負や自慢もありますが、それはご愛敬と言ってもよいでしょう。
それにしても、この本を読んで、改めて厚生労働省の所管業務はあまりも多岐に渡ると感じました。民主党の目玉政策の多くは、厚生労働省が所管ですから、厚生労働省の分割論、または、副大臣・政務官ポストの増設を検討すべきではないか、とも考えたりしました。
参考になった部分の1つを引用(同書104頁以下)
「人間にとって食は基本。どこから出張に行く時でも、『昼食は○△というところで、□時から×時まで』と、食事の予定をまず決めるぐらいで、きちんと食事を摂ることは私のエネルギーの源なのだ。逆に言えば、752日間、病気もせずに職務を遂行できたのは、食事をしっかり摂っていたからとも言える。
日本は太平洋戦争に負けたが、そこには『兵站』の軽視があった。例えばガダルカナルの戦線で、日本兵は、ただ送り込まれただけで、食料などの兵站は後回しにされた。一方のアメリカは、戦場でビフテキを食べることさえ珍しくなかった。トカゲを捕まえて飢えをしのいでいた日本兵と、豪華な食事をたらふく食べていた米兵では、どちらが勝つかは明白だ」