----- 俳人清水杏芽氏に学ぶ。 -----

----- 俳句は十七音字と「切レ」とで成立する一行詩である。 -----

----- 「切レ」のない十七音字は俳句ではない。 -----


[前々回・前回からのつづき]


 日本の俳壇は 「本当の俳句」 で充実されなければ

ならないのである。それには現俳人達は余りに 「俳句

の本質」 を知らな過ぎる。 【俳句は十七音字と「切レ」

とで成立する詩である】 ことを知らな過ぎる。


 そこで私は、平成三年四月号の『四季俳句』」 に 

「現代俳句への提言」 として、 【「切レ」のない十七音

字は俳句ではない】 を発表し、俳句改革の第一声を

あげたのである。


 かなりの反響があり、沢山の人々より賛同の手紙を

いただいた。 以来しばしば 「切レ」 という言葉を聞き

又見るが、これが私の発明語であり、その使用は私の

主張・目的の是認であると、承知するのである。私の

改革は緒に就いたのである。


 以来機会を把えて、二~三百頁の著書をものにし

俳句改革にうち込んで、その達成の一日も早かれを

期待している。 そのため平成四年に 『NHK俳句、

その間違いと批判』 を、平成五年には 『俳句は「切

レ」がいのち』 を、平成六年には 『主宰者達の俳句

と俳句技巧』 を、平成七年には 『本当の俳句を求め

て-NHK俳壇その間違いと批判』、平成八年には

『「切レ」論の実証-句集今(いま)』 を出版し 「俳句

に似て俳句でないもの」 を排し 「本当の俳句」 を詠

むよう、日本中の俳人に呼びかけているのである。


(これで、清水氏視から受領した資料紹介は終わりです。)


*** この資料は、清水杏芽氏より直接受領した

もので、「切レ」 に対する私の質問に、清水杏芽氏

が答えられたものです。 (1997年) ***