----- 俳人清水杏芽氏に学ぶ。 -----

----- 俳句は十七音字と「切レ」とで成立する一行詩である。 -----

----- 「切レ」のない十七音字は俳句ではない。 -----


さらに俳人清水杏芽氏の解説は続きます。

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俳句の日本語は、文語を用いている。

それなのに、いったい何人の俳人が

独自に文語勉強をしているだろうか。

先達(先輩)たちの作品の「みようみまね」で、

文語らしきものを駆使して

俳句を詠んでいるのではないだろうか。


早い話が、

俳句を詠んでいる一般俳人の中には、

動詞や助動詞の活用変化による

言葉の機能の変化を知って

使用している人が、

いったい何人いるだろうか。


正岡子規の「発句」を「俳句」と

改称して始まったはずの現代俳句は、

すべて発句形作品でなければならない。

発句は「切レ」(或いは「切れ字」)と季語を備え、

十七文字で設立しなければならない。

従って「切レ(切れ字)」は

必須不可欠の条件である。


一方「切レ」のない作品は、

説明・描写・記述にしかならず

独立性・簡潔性を欠き、

それ自体では不十分で

付句形作品というべきである。


これでは、正岡子規のいう

「俳句」には成り得ない。

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