まる2年の改修工事を経て新しくなったイズミティにて、月組全国ツアー公演『琥珀色の雨にぬれて』『Grande TAKARAZUKA 110!』を観劇してきました!
新トップコンビ・鳳月 杏さん&天紫 珠李さんのプレお披露目公演ですが、抜群の安定感はさすがでしたね。
お芝居『琥珀色の雨にぬれて』は、イズミティ公演としては2012年の星組版、2017年の雪組版に続き、3回目。
月組のスタイリッシュな組カラーゆえか、あるいは若い演出家さんによるものだからか、これまでの「琥珀」のなかで最も軽やかというか。
柴田作品特有の劇画っぽい濃ゆい雰囲気が控えめで、サラッとした質感の作風になっていたかも。
「もっと濃くてもいいのにな~」と感じるか、「現代っぽくてとっつき易い」と感じるかは、観る人それぞれなんでしょうね。
音波みのりちゃんファンとしては、2012年の星組版を観劇したときに「フランソワーズ、可哀想!クロード酷いわ!」と思わずにはいられず……!
んでも、今回のフランソワーズ(白河りりさん)は、「大変だなぁ」とは思うけど、「フランソワーズ、可哀想!クロード酷いわ!」っては感じなかったんですよね。
白河さんがどうこうっていう意味ではなく、演出の問題だと思います。
今回のフランソワーズは「自立してそう」というか、壊れそうな脆さを感じなかったかと。
はるこ様フランソワーズは、瞳をウルウルさせて、夢咲ねねちゃんシャロンからクロードを取り戻そうと必死だった気がします。
あの姿が切なかったわ……。
とはいえ、壊れそうなフランソワーズも、自立してそうなフランソワーズも、どっちもアリなんですよね。
演出家によって描き方が変わる、ということなのでしょう。
しかし、いま振り返っても、長身でツン!としたねねシャロンと、小柄でおめめウルウルのはるこフランソワーズは対照的ですごく良かったよなあ……しみじみ。
で、劇画っぽさが薄くなったことでキャラが弱まってしまった感があるのが、水美 舞斗さん演ずるルイかも。
個人的には、もっと濃くても良かったな~。
マイティーが月組に入るとこんな感じになるよ!っていうことだったのかもしれませぬが。
その一方で、主人公・クロード役の鳳月さん、ヒロイン・シャロン役の天紫さんは、やっぱり相性がいいんだろうなあとしみじみ拝見しました。
真面目そうなクロードと華やかなシャロン、お2人にとても合っていましたよね。
後半のショー『Grande TAKARAZUKA 110!』は、地方公演ならではの客席の盛り上がりが楽しかったです!
客席降り&ハイタッチが再開してよかった……コロナ禍の最中ではできませんでしたもんね。
ということで、感想としては全然書き足りないですが、記事としてはここまで。
月組出演者の皆さん、スタッフの皆さん、素敵なひと時をありがとうございました!