大谷翔平選手の結婚発表の件

 

それ自体はとてもおめでたいこと!なんだけど、それをめぐるアレコレにモヤっとしています。

 

お相手について、大谷選手本人が具体的なことは何も言っていないのに、どなたなのかを特定したり、ネットで拡散したり

 

そら興味があるのはわかるけど、本人が公にしていないことを暴いて拡散するのって、悪趣味じゃないですか?

 

他には、いろんな人からの「お祝いコメント」についても。

 

「男は、結婚してようやく一人前」「結婚すれば、家のことはすべて奥さんに任せられる」というスタンスのおじさん達が多くて、気持ち悪さすら感じています。

 

わたしは特に大谷ファンというわけではないですけども、彼が物凄い選手なんだ!ということは、野球素人なりにも理解しているつもりです。

 

それなのに、野球関係者やテレビのコメンテーター、街のおじさん達(おそらく、いずれも妻帯者)から「大谷も、これでようやく一人前だな!」という謎の上から目線コメントを寄せられるのって何なんだ?と思わずにはいられません。

 

これまでだって、大谷選手は十分すぎるほど活躍してきましたよね。

それでも、「男は結婚しないと一人前じゃない」って見られるのか……おじさんの若手男性に対するハードル、おかしくないですか。

 

おじさん達のなかでも、女性に対しては「そういう話をするのとセクハラに当たる」っていう認識が広まっている印象ですが、「男にだったら何を言ってもいい」と思われているんですかね……モヤモヤするわ~。

 

 

「結婚すれば、家のことはすべて奥さんに任せられる」件も。

 

わたし、週に3本は欧米のドラマを視聴しているんですが、ヨーロッパでもアメリカでも、大金持ちの家では100%と言ってもいいくらい、家事を担当する人を雇っていますよね

調理専門スタッフと、掃除や家の管理を担当するスタッフとか。

 

海外で活躍する日本人アスリートでも、調理スタッフとして日本人の料理人を一緒に連れていくという話を聞いたことがあります。

 

だもんで、日本のおじさん達が、大谷選手(めちゃくちゃ高収入)の妻になった女性に対して「家のことを全部やるもの」という前提でコメントをしていることが異様に見えました。

 

メジャーリーガーの奥様方による慈善活動の様子をテレビで見かけましたけども、あの非常に華やかな女性達が、料理、洗濯、掃除、育児等々を全部やっているようには思えなかったですよ……(人を見た目だけで判断するのはダメですけども!)。

 

家事をやってくれる人を雇う余裕があるなら、雇うのが海外ではスタンダードなのでは。

それなのに、日本のおじさん達は「大谷ほどの大金持ちでも、家のことは他人ではなく奥さんがやるべき」と言っているみたいで、なんかヤダなぁ~と。

 

もちろん、「全部私がやります!やりたいです!」という女性ならば、やったらいいと思いますけども。

周囲の人間が「ぜんぶ奥さんがやれよ」って言うことじゃないよね?と強く感じます。

 

 

てか、奥さんを「大谷翔平の更なる活躍のための1つのアイテム」と考えているようなコメントもイラっとするんですよね……。

 

某監督が奥さんに対して「大谷翔平をよろしくお願いします」とコメントしていて。

まあ、それ自体は別にいいんです。

 

でも、大谷選手の地元の男子小学生「奥さんを大切にしてほしい」「夫婦でずっと仲良くしてほしい」と言っていて。

 

「翔平をよろしくお願いします」っていう「奥さんは、大谷翔平のために人生を捧げてね」ともとれるコメントよりも、ずっとずっと素敵なお祝いメッセージだ!という気がして、自分としては感動しました。

 

そんなこんなで、おじさん達のコメントに違和感を抱きつつも、男子小学生のあたたかい言葉に救われたわ……という話でした。

 

ほんとさ、大谷選手は偉大だけど、奥さんには奥さんの人生があるわけだからさ。

 

お相手の女性には、息苦しくなるような結婚生活は送って欲しくないですよね。

お2人(と1匹)の穏やかな日々が、末永く続きますように……!

 

 

【追記】(2024年3月15日)

大谷翔平の結婚会見で見えた「うるさい」日本メディアの特殊体質 「手料理」「子ども」を聞く昭和丸出しの番記者たち

 

というタイトルの記事を拝読しました。以下、一部抜粋失礼します。

 

 

「居心地が良かったから結婚しました」と言っているのに、妻の料理の腕や子どもの予定を聞きたがる。

 

選手個人の「愛する女性だから」という気持ちは蔑(ないがし)ろにして、「国民的アスリートの妻として納得できる素質は何か」を求める。

 

「おいしい食事で夫を支え」「子どもを望んだだけ産める健康で体力のある女性」かどうかを探る質問は、食事を作るよりも着飾って人前に立つ時間が多く、不規則な生活をしがちな女子アナは不向きという意識と地続きである。

 

ハラスメントに敏感な時代になったとはいえ、こと男性アスリートの結婚となるとなぜ記者は急に古臭くなってしまうのだろうか。

 

 

言いたいこと、わかる……!!

以下、記事全文です。