ほぼすべて録画視聴だったので、最終回まで見終わるのが遅くなりました。
以下、簡単ですがドラマの感想を。
探偵ロマンス
NHK総合で土曜夜に放送していたドラマ。
全4話なのであっという間に終わってしまったけど、インパクトは大きかったです！
◇あらすじ（HPより）
20世紀初頭、帝都。
世界大戦による好景気は終えんし、超格差社会となり、街にはスラムがあふれ、スペイン風邪がまん延し、犯罪や強盗がはびこり、人びとはヒーローの誕生を待ち望んでいた。
のちに江戸川乱歩となる平井太郎（濱田 岳）は、シャーロックホームズや怪盗ルパンなどを書いたドイル、ルブラン、ポーといった海外の推理小説家に憧れながらも、まだ何者でも無く、安い賃金の仕事を転々としながら、友人・初之助（泉澤祐希）と、その日の飯にありつくのがやっとの貧乏生活を送っていた。
新聞社などに原稿を持ち込んでも全く相手にされない太郎の小説に、いつも感想を送ってくれる文通相手の村山隆子（石橋静河）からの手紙が、唯一の心の救いだった。
そんな太郎が、初老の名探偵・白井三郎（草刈正雄）と出会い、ピンチにめっぽう強い三郎のユーモアとペーソスあふれる人柄に魅了される。
一方、三郎は、純粋な太郎から飛び出す突飛な発想を面白がり、あふれ出る熱情や叫びに心動かされ、二人はバディを組み、探偵稼業へと乗り出していく。
謎の犯行予告状にはじまり・・・・・・太郎は、上海帰りの魅惑の貿易商・住良木（尾上菊之助）や、秘密倶楽部の妖艶な女主人・美摩子（松本若菜）、太郎を見下す新聞記者の潤二（森本慎太郎）、三郎とは犬猿の仲の鬼警部・狭間（大友康平）、寡黙なバーのマスター伝兵衛（岸部一徳）など、癖の強い人々と出会い、大いに翻弄され、あげく難事件に巻き込まれていく・・・。
やがて、太郎は覚醒し、明智小五郎や怪人二十面相など、乱歩作品お馴染みのキャラクターが躍動する物語を生み出していく。
大正時代が舞台ということで、和洋折衷かつ、乱歩作品的なおどろおどろしさもあり、とにかく雰囲気が良かったです。
男達を魅了する美しい踊り子、いまでいうトランスジェンダーのお百さんも哀しくてね……。
「僕が僕らしく生きられる時代なんて来るのかな。その頃には、僕はおばあさんになっちゃう。いや、おじいさんか」的な台詞が切なかった。
令和の現代も、お百さんが願っていた時代になっているとはいえないからさ……。
過去が舞台の物語では、すでに「未来」がわかっているのがつらい。
そして、峰 不二子ちゃんのお色気要素を抑えたようなキャラの美摩子も良かった！
最近少ないのよねー、太ももに小型拳銃を隠し持っている女泥棒。←尾木ママ風に。(美摩子はスリだけど！)
そしてそして、「暗闇でしか、見えぬものがある」の、あの人！苦笑。
結局、真の姿はどれなんだ！？で混乱させられっぱなしでしたよ。
人の心の闇に付け込むなんて極悪人だけど、華があるんですよね……さすがでした。
続編があったら絶対観ます。
というか、続編希望！
三千円の使いかた
フジテレビ系で土曜夜に放送していたドラマです。
原作は、『一橋桐子の犯罪日記』と同じく原田ひ香さん。
◇あらすじ(HPより)
「人はね、三千円の使いかたで人生が決まるの」。
御厨美帆（葵わかな）が子どもの頃から祖母・琴子（中尾ミエ）から言われた言葉。
24歳になり憧れの一人暮らしをはじめた美帆は、そんなことなど忘れ人生を謳歌していた。
IT企業に勤め同世代の中では給料もよく、自慢の彼氏と幸せに暮らす毎日…しかし順風満帆に見えた美帆の人生に、自分自身の生活を見直す転機が訪れる。
さらに美帆の姉・真帆（山崎紘菜）や母の智子（森尾由美）ら御厨家の面々にも、それぞれが自身の人生について深く考える出来事が…。
3世代4人の女性がお金と人生に悩み、乗り越えていくホーム“マネー”ドラマ。
第1話の段階では、主人公・美帆ちゃんの金銭感覚がおかしくて(金使いが荒い！)非常に心配になりましたが、段々堅実になっていってホッとしました。
ドラマだけど情報番組的な要素もあり、お金について勉強になった！
とはいえ、最終回で美帆ちゃんと翔平くんが結婚したところには、ちょっとスッキリしない部分も。
翔平くんがいい人なのはわかったけど、彼に「いまさえ楽しければいいじゃん」主義でお金にルーズな両親がいるのは、今後も変わらないわけで。
その両親は、御厨家その他にこの先ずっと付きまとう不安要素なのでは……と思わずにはいられなかったです。
美帆ちゃんの両親が翔平くんの借金を肩代わりした件も、美帆ちゃん夫婦がこの先もずっと円満でいられるならいいんだけども。
もしも夫婦関係が数年で破綻するようなことになったら、どうするんだろう……って気がして。
なんかちょっと、すっきりしなかったなあ。
考えすぎですかね？
とはいえ、全8話興味深く拝見しました！
絶妙に胡散臭いアン・ミカさん(苦笑)も、すごくよかった！
長くなってきたので、今回はここまでにしておきます。