コロナ防衛には口腔内を清潔に | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

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新型コロナウイルス感染症で死亡した人から歯周病菌が大量に見つかったという英国発の研究報告が、医療関係者の間で話題になっている。感染予防策では「ワクチン、マスク、手洗い」に加え、「口腔ケア」を取り入れる必要がありそうだ。

新型コロナの死亡者から「歯周病菌」が大量に見つかった

 新型コロナウイルス感染症が初めて報告されてから、まもなく1年になる。

 世界で約5000万人が感染し、死者数は125万人を超えたが、いまだに感染の勢いは衰えていない。多くの犠牲者を出し続けているものの、一方でこのウイルスの正体も少しずつ解明されつつある。

 今、話題になっているのが7月に英国の医学雑誌にオンラインで公開されたリポートだ。リポートのタイトルは(COVID-19での口腔内細菌の役割)。英国リーズ大学歯学部などの研究チームの報告だ。

 新型コロナウイルス感染症の死亡や重症化リスクを高める要因として、これまで言われていた心臓病、高血圧、糖尿病などだけではなく、口腔内細菌(歯周病菌など)も関係しているというのだ。

 研究チームが新型コロナウイルス感染症で死亡した人を調べると、歯周病菌が大量に見つかったという。口腔内の衛生状態が悪い、つまり口の中が汚れていて歯周病などがある人は、感染した場合に重症化リスクが高まる可能性があることがわかった。

歯周病が感染リスクを高めることは「常識」

 歯周病がインフルエンザの感染リスクを高めることは以前から知られていたが、このリポートによると、新型コロナウイルスでも同じことが言えるのだという。

 歯周病研究の第一人者で日本歯周病学会元理事長の伊藤公一・日本大学名誉教授によれば、「歯周病がウイルスや細菌の感染リスクを高めることは、歯周病研究者や臨床医にとって、”常識”と言えます。多くの論文もあり、古くは100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)でも、むし歯や歯周病のある患者はインフルエンザに感染しやすいという報告があるくらいです」という。

 では、なぜ歯周病がウイルスや細菌の感染を助長するのだろうか。

子どもが新型コロナに感染しにくいのも「歯周病」がないから

 伊藤名誉教授によると、主な原因は歯周病菌が出す毒素や酵素、さらに歯周病による歯ぐきの炎症が関係しているという。

 「歯周病菌はプロテアーゼという酵素を出しますが、これが粘膜を傷つけてウイルスを侵入しやすくしています。また、歯周病で歯ぐきに慢性的な炎症が起きていると炎症物質(IL-6)が産生され、ウイルスによる感染を促進するのです」(伊藤名誉教授)

 子どもが新型コロナウイルスに感染しにくく軽症や無症状ですむのも、子どもには歯周病がほとんどないことが理由のひとつだという。

 日本では、歯周病は20歳代で約7割、30~50歳代は約8割、60歳代は約9割がかかっているとされる「国民病」だ。世界で最も多い感染症としてギネスブックにも登録されているほどで、世界中で流行を繰り返すインフルエンザ患者数よりも多いとされている。

 新型コロナもインフルエンザも歯周病が原因で感染しやすく重症化しやすいなら、口の中を清潔にして歯周病治療や予防をすれば、インフルエンザや新型コロナ感染症予防にもなるわけだ。

口腔ケアで口の中を清潔にするだけで予防できる

 歯周病が口の中だけの病気ではなく、心臓病、糖尿病、肺炎、認知症、早産、がん、肝炎などの病気のリスクを高めたり悪化させたりすることは、1990年代から知られていた。

 特に心臓病が多い米国では歯周病と心臓病の関係を示す研究も多く、1998年、米国歯周病学会ではいち早く歯周病が循環器系疾患や糖尿病、低体重児出産の大きな危険因子になっていることを発表し、当時大きな反響を呼んだ。

 高齢者に多い誤嚥性肺炎が歯周病や口腔内細菌と関係があること、さらに歯科衛生士による口腔ケアで口の中を清潔にするだけで予防できることも、この頃から次第に明らかにされてきた。

避難所で高齢者が誤嚥性肺炎を起こしやすいのも口の中が汚いから

 誤嚥性肺炎は食物や唾液などを気管から肺に誤って吸い込んでしまい発症する。睡眠中に唾液の誤嚥で起こることが多く、唾液に含まれる細菌やウイルスなどが肺に入って炎症を起こす。

 口腔ケアが不十分で口の中が汚れていると、肺炎を何度も繰り返すことになり、この肺炎で亡くなるのはほとんどが高齢者だ。

 災害時の避難所で高齢者が誤嚥性肺炎を起こしやすいのもよく知られている。被災地では歯みがきが十分できないこともあり口の中の状態が悪化するからだ。

 誤嚥性肺炎を減らす手段として効果的なのが口腔ケアだ。専門的な口腔ケアで誤嚥性肺炎やインフルエンザの罹患が激減する例が数多く報告されている。

正しいブラッシングや舌磨きでインフルエンザ発症率が10分の1に

 中でも有名なのが、21年前の1999年に「ランセット」誌に発表された米山武義・米山歯科クリニック院長と東北大学医学部の佐々木秀忠教授(当時)らの研究だ。(2020.11引用)

 

歯科医院に行くとコロナが移る・・・などと歯科医師は大きな誤解を受けていましたが、

以前より岐阜県歯科医師会ではこの文章の事を推進し、アピールして来ました。

ただし、ホームケアだけでは歯周ポケット内の細菌はなくなりませんので、

プロケア(我々歯科医師軍団)に委ねて頂きたいものです。

ワクチン接種においても歯科医師は全面的に協力体制で、一枚岩(ワン・チーム)で取り組んできました。

歯科というと何か口腔内の修理屋さんとの認識をお持ちの方もいるかと、思いますが、

昨今の国家試験でも隣接医学や、細菌学、病理、薬理、生化学などの問題も多くなっています。

口ぐらい?

死なない?

とんでもございませんよ

歯周病は全身に及ぶ悪人です。

静かに進行して(まるでコロナと同じ?)グラグラのはとなり、最後には私の様に歯はご臨終

若い時は自分にはその様な運命はたどらないと思いきや、今や数本の憂き目に(涙)

銀座のトロ鉄火を食べても、回転すしのトロ鉄火もよく噛めなければ同じです

さあ!転ばぬ先のつけ

歯科へGO!