痛みの個人差 | 「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

「人の痛みがわかり、患者さんを身内の如く」を心がけている歯科医院です。

医療の基本がお互いの信頼関係の構築と考えています。
患者さんの素朴な疑問に「傾聴する」姿勢が最も大切と考えています。
「相手を思いやる気持ち」を大切に、
前向きに研鑽を積んでいきますので、皆さん御教授の程、お願い致します。

当院は昔から、「痛くない様に」「極力無痛治療を心がける」「たえず優しく言葉がけを」・・

昔私が10歳の時に、夜食事後突然あの「ズキン!ズキン!!ズキン!!!」
あの耐えられない痛みが襲いました。

母は痛み止めの「セデス」をくれて飲みましたが、全く通用しませんでした。

さっそく次の日、学校が終ると、即座に歯医者さんへ行きました。

そこは、先生が一人で全部治療していて、奥さんらしき人が、器具の準備をして(確か当時は煮沸消毒?だったと
思いますが、)、介補にはついていませんでした。

家の一部の畳6-8畳のところに、何人も待っていました。

「一番最後の人は誰ですか?」
「つまり順番制なのでその人の顔を覚えるように母に言われてきました。

虫歯が深く、いわゆる、神経まで侵されていました。

麻酔をしたのかどうかは余り当時興味が無かったし、何十年も昔で覚えていませんが、
いわゆる、「神経を殺す」亜ヒ酸(アルゼンパスタ)を神経の一部露出した所におき帰されました。

夜になるとそれはもう痛いなどと言うものではありませんでした。
(この方法は間接抜髄といわれる方法で、現在は麻酔を打ち、即時神経処置をします。
これは直接抜髄といわれます。)

当時としては正当な治療方法でしたが、削るにも足踏みエンジンといわれる、低スピードで
「ガリガリ、ツンツン、ガガーーン、ズズーン」でした。

だから、歯医者は「、怖い、、痛い」 ましてや、説明などとは無縁の世界でした。
(これは非難ではなく日に100人もやろうとして、かつ患者さんは起きての診療で
やむをえなかったとも思います。)

今設備、環境、対応で極力患者さんに不安を与えないように、事前説明して、
相手の微弱な反応おも見逃さないように心がけています。

でも痛みは個人差があり、本の、少しでも器具で歯石を取るにも歯肉にほんのしふれても
痛いと感ずる人もお見えになれば、

抜歯でもさぞや、大変で、眠っている歯(埋伏知歯、親知らず)を抜く時に
「痛くないかなー」「この深さと外科的浸襲を考えるとたいへんだなー」

と思っていると、案外本人は「どうぞ!思い切って先生やってください。痛くないから。
痛いと言うと先生が加減するといけないので・・」

などさまざまです。

以前転医してきた方が「以前つなぎの歯を6本いれて、調子が悪いし、肩がつまり、
顎もいたいようなきがする」と質問したら

「気のせいですよ・・」 などといわれていかにも私がおかしくて心身症のようにいわれた。

歯が「しみます、しみます、まだしみます」と何回も通いつずけたら
「それは、少しはしみるし、少しはがまんがないんですか?」
てな感じとか。

医学的なコメントは、医師100人100様で、ドクターの考え方、治療法が違いますので
この場は控えさせていただきますが、

痛みの個人差を受け止めて、訴えをよく聞く耳を持ち、正面から受け止めてあげ
プラスの点とマイナスの点両面にわたり治療後の展望を伝えるよう、努力しています。

仕事ではできるのですが、妻の厳しい追求?には案外そのようにできない私は
まだ修行がたりないのか?(ジョーク)  URL http://www.mizutani9620.com