広告についてのメディアの使い方について書かれている.

ネットの出現とほとんどの市場が成熟しているという状況が,これまでの広告戦略では効果がない状態にしているという.消費者に対しては,

1.広告が届かない.
2.広告が届いても見ようとしない.
3.見てもはなから信じない.
4.友達に判断させる.

という状況になっているという.この状態で売り込むためにまず待ち伏せするルートを分析してみると,

1.コンタクトポイントを分析する.
2.新メディアはないか?
3.口コミを組み込む.
4.CGMやUCCの利用.
5.エンターテイメントにブランドを組み込む.
6.検索対策をする.
7.メディアニュートラルに考える.

というような対策が立てられる.そしてこれらの対策を考えるときに,『徹底的に消費者本位で考える』ということが最も重要で,これこそがコミュニケーションデザインとなる.例としてはスラムダンク一億人感謝キャンペーンの解説が書かれている.

そのコミュニケーションデザインにクリエイティビティを発揮することでこれからの広告はもっと面白くなると著者は結論づける.そのクリエイティビティは,

1.認知に徹する.
2.よりプロモーショナルであること.
3.ありのままの自分をさらけ出すこと.
4.買ってくれた人をもてなすこと.
5.買ってくれた人に参加してもらうこと.

などの要素がふくまれるべきであろうとする.

その上で,従来のお茶の間の消滅と,ネオお茶の間の出現について触れており,こうした中で広告が注目されるようにコミュニケーションデザインを持っていくことこそ広告の醍醐味であろうということだ.





佐藤 尚之
明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045) (アスキー新書 45)