葡萄が旬を迎えましたね。
今年は雨が少なく暑かったため、糖度が高くなり、甘くて濃厚な葡萄の出来映えだそうです。(*^^*)
毎年、秋の葡萄を楽しみにされている方も、普段はあまり食べない方も、美味しく食べて開運してください!(^_^)v
世界一甘いぶどう【クイーンセブン】
クイーンセブンは世界一甘いぶどうで、果物の中でもトップクラスの糖度が特徴です。平均25度という驚異的な糖度です。(いちごの糖度は、平均10~13度といわれています)
今日は、葡萄についてスピリチュアルなお話をしたいと思います。(⌒0⌒)/~~
ぶどうのスピリチュアルな意味と象徴
ぶどうは豊かさと繁栄の象徴とされてきました。
その甘い実は人生の喜びや満足感を象徴し、心の豊かさをもたらすと言われています。
また、ぶどうの房が多くの実をつける様子は家族やコミュニティの絆の強さを示すとも解釈されます。♪( ´∀`)人(´∀` )♪
ぶどうが現れる夢や日常生活でぶどうに出会ったときはこれから訪れる豊かな時期や周囲との良好な関係を示唆しているかもしれません。
そのため、ぶどうはポジティブな変化や新しい始まりの前触れとしても捉えられます。
さらに、ぶどうは精神的な成長や自己発見の旅を促すシンボルとしても考えられ、私たちを内面的な豊かさへと導く力があるとされています。(*´∀`)♪
ワインの歴史は非常に長く、紀元前8,000年の頃に幕を開けました。
最初は人間の手を介さず、ブドウが自然に発酵したものを飲んでいましたが、紀元前7,000年〜紀元前5,000年頃には意図してワインを造るようになります。
紀元前7,000年~紀元前6,000年頃の古代メソポタミアで、ワイン生産を目的としたブドウ栽培が始まりました。
ギリシャやエジプトなど地中海沿岸の諸国に伝わり、やがてワイン造りの中心は、ヨーロッパに移っていくことになります。
ワインに関する最古の記録としては、紀元前2,500年頃にシュメール人によって書き残された「ギルガメッシュ叙事詩」が文献として残っています。
また、旧約聖書には箱船で知られるノアが、世界で初めてブドウを植えてワインを造ったという記述があります。
ヨーロッパでのワイン造りの始まり
古代メソポタミアで始まったワイン造りがヨーロッパに伝わるのは紀元前1,000年頃です。
最初はギリシャにワイン造りが伝播し、盛んにブドウ栽培やワイン生産が行われました。
ギリシャ人がワインを重要視していたことは、酒の神ディオニソスが高い神格を持ち崇拝されていたことからも伺えます。
ギリシャの都市国家の市民たちは、毎晩酒宴(シュンポシオン)を開き、水で割ったワインを飲み交わしながら学問・芸術の議論をしました。
ちなみに、これが「シンポジウム」の語源となっています。
ワイン造りはその後、ギリシャからイタリア半島に伝わり、紀元前8世紀に建国されたローマ帝国でワイン生産が栄えていきます。
紀元前1世紀にはローマ帝国が領土拡大のため、北に向かって進軍しました。
その際に、ワイン造りがフランスやドイツなどに広がっていくことになります。
中世から近世にかけて、ワインの品質向上と地理的拡大に大きな役割を担ったのが、修道院などキリスト教関連勢力です。
これには新約聖書に書かれているイエス・キリストの行動や言動に関係があります。
イエス・キリストはパンが自分の(イエスの)体で、ワインが自分の血であると言って弟子にパンとワインを勧めたとされています。
そうした歴史があって、ミサなどの儀式でパンとワインを供え物にしたり食事としたりするようになり、キリスト教徒はワイン生産に力を注ぎ始めます。
8世紀末から9世紀初頭にかけて、西ローマ皇帝にまでなったフランク王国のカール大帝が、キリスト教とワイン造りを奨励します。
それ以降は修道院などがワイン造りの重要な担い手になり、いつしか高品質なワインを生むブドウ畑を所有することが、権力者にとって需要なステイタスとなっていきました。
ヨーロッパでも葡萄が豊かさの象徴とされていますが、ワインの歴史と関わりが深いからのようですね。
15世紀末以降の大航海時代にはキリスト教徒が南米、北米、南アフリカ、オーストラリアに移民しますが、その際に新天地でミサ用としてワイン造りをします。
古代オリエントや、シュメール文明や、古代ローマやイエス・キリストの時代から今に至るまで、葡萄から作られるワインが大切にされていたのです。
本題に戻ります。
風水では三柑の実と呼ばれる桃や橘や柘榴やアケビ等といった縁起の良いスピリチュアルフルーツがありますが、このブドウにおいてはその世界規模や歴史の古さからみても別格であることがわかります。
世界で愛されるブドウは沢山の房が
たわわに実り、種子も大変に多く
石榴や桃、アケビと共に「多産」
「豊穣」「長寿」「子孫繁栄」の
象徴として非常に強い子宝運、
愛情運をもつとされています。
さらにブドウの開運パワーについては既に遥か昔に第六感が優れていた先人達が、気づいていたようです。
代表的なのが、豊かな実りを表す
「葡萄文様」です。
因みにワインの産地フランスでも、葡萄は富の象徴とされています。
西洋では、ブドウはザクロと並んで
豊穣のシンボルとされ
古くから聖なる果実として
尊ばれていましたが
そこから他の国々に広がり
様々な形となって
表現されていったようです。
西アジアでも神殿の柱などに
浮彫りされた「葡萄文様」が
数多く発見されています。
パルミラ遺跡の葡萄唐草文
パルミラ遺跡は、シリアの首都ダマスカスの北東、約215kmのシリア砂漠の中にあります。
残念なことに遺跡はISが破壊されてしまいましたが、その後、復興が進められています。
シルクロードの隊商都市として発展したシリアを代表する遺跡の1つであるパルミラは、アレクサンドロス3世の東征の後に、ギリシア人がパルミュラと称したことによります。
その「葡萄文様」については
さらに驚くことが、日本にもあります。
薬師寺金堂内にある有名な
「薬師三尊像」ですが
向かって右側に「日光菩薩像」
左側には「月光菩薩像」
そして中央に座っておられるのが
「薬師如来像」です。
「薬師如来像」が座っておられる
台座には、奈良時代における
世界の文様が集約されています。
その一番上の框[かまち]には
ギリシャの葡萄唐草文様
[ぶどうからくさもんよう]
浮彫りされています。
※古代ギリシャは葡萄の栽培がさかんでワインの輸出国でした。
ブドウの文様が使用されているのです!
葡萄唐草文について
葡萄唐草文を仏像の台座装飾として使用するのは、薬師寺金堂薬師三尊台座を唯一とするそうです。このような例は中国にもなく、日本独自のものだそうです。因みに中国でよく見られるのはパルメットの唐草文などです。
(参照)
林良一「薬師寺金堂本尊台座の葡萄唐草文」(『国華』八一〇、昭和三四年〉より
葡萄は、オリエント世界からシルクロードを伝ってペルシャや西域、中国に伝わり、日本にも伝来しました。シルクロードの終着点の日本の薬師寺にある薬師如来の台座は、葡萄の紋様を通して世界に繋がる台座だったのです!
普段のブドウのイメージからは
およそかけ離れた「果実」である
ことがわかります。
こちらが奈良県の薬師寺さんの公式サイトです。
https://yakushiji.or.jp/guide/garan_kondo.html
葡萄の名産地、山梨県には葡萄の栽培のきっかけとなった「葡萄を手にした薬師如来様」の伝承があります。
奈良時代の名僧行基の夢の中に葡萄を手にした薬師如来が現れ、その姿を像に刻んで大善寺に祀り、行基がこの地域に葡萄栽培を伝えたと伝説的に語られています。薬師如来は「ぶどう薬師」と呼ばれて親しまれています。
平安時代頃の工芸でも葡萄唐草文様はリスと
組み合わされて描かれた古伊万里の染付大皿や漆芸品等にもおもしろく仕立てられている物があるそうです。
地域や時代によって様々な変化をみせてきた葡萄でせが、共通しているのは、
とても縁起が良いと云うこと。
それが脈々と信じられて来たからこそ
世界各地にこのような「かたち」で
残されているのではないでしょうか。
ぶどうのスピリチュアルメッセージ
ぶどうは人生における豊かさを受け入れ、感謝する心の重要性を教えてくれます。
ぶどうの房がたくさんの実をつける様子は、自然の恵みと生命の豊かさを表しており、日々の生活の中で経験する豊かさに目を向け、それに感謝することの大切さを示しています。
また、一粒一粒が集まって大きな房を形成する様子は、個人が社会やコミュニティの中で果たす役割と人々との繋がりの重要性を表しています。
ぶどうのスピリチュアルメッセージは、人との繋がりを大切にし、互いに支え合いながら共に成長していくことの価値を強調しています。
スピリチュアルな視点ではぶどうは心の満足と喜びを象徴し、人生の甘美な側面を味わうことの大切さを教えてくれます。
また、ぶどうをもらうことは周囲からのサポートや愛情を受け取ることを意味し、豊かな人間関係を表すこともあります。
ぶどうの香りやエネルギーは私たちの心を落ち着かせ、内面の平和をもたらすとも言われています。