今日は8月の朔日(ついたち、1日)、八朔の日ですので、八朔の名を関したみかん、「八朔」(はっさく)の起源について解説したいと思います。ニコニコ

蜜柑は、桃や柘榴と並ぶ大変縁起の良い三大吉祥果です。乙女のトキメキ

食べて開運出来るのは勿論、蜜柑の写真やイラストを待ち受けにしたり、飾ったり等、日常的に目にするだけで運気を向上させる効果があります。オーナメント

闇の権力者が日本人を弱体化させるために、橘(柑橘類)の重要性をひた隠しにしてきたのです。プンプン

柑橘類は古くから家紋にも用いられ、縁起の良いものとして重要視されています。神社

非時香菓(ときじくのかくのこのみ)の正体は、橘だと言われています。

「非時香果」とは、橘の実が「時を選ばず(非)に香る果実」だということで、昔の人々が名付けた名前です。


「菓」は菓子でなく果物を示す文字でした。


「ときじ」は「時」に否定的な意味を作る接尾語「じ」が付いてできた形容詞で、その時期ではない、季節はずれである、といった意味を持ちます。「ときじく」はその連用形です。


その橘を祖先とする柑橘(かんきつ)類は、その名の通り、長い間良い香りを漂わせてくれます。オレンジ音符


田道間守公


大伴家持(おおとものやかもち 六)にこのような歌があります。雛人形


たちばなは花にも実にも見つれども いや時じくになほし見がほし
(万葉集巻第十八 4112 大伴宿祢家持)


橘は花でも実でも(その姿を)見たけれど
時期にかかわらずもっと見ていたいものだ


家持はこの歌と組み合わせた長歌(4111)で
橘を持ち帰った田道間守の業績を称え、
橘は四季それぞれに楽しめると賛美しています。


さらに万葉集には、元正天皇の詠んだ橘を讃えるこんな歌もあります。(*´∀`)ノ

下矢印

橘は実さへ花さへその葉さへ 枝に霜降れどいや常葉の樹
(万葉集巻第六 1009 元正天皇)

橘は実も花も葉も(すばらしく)
枝に霜が降りてもなお緑のままの木なのだ


実のところ、橘は日本原産の柑橘類ですから、
海のかなたへ採りに行く必要はありませんでした。イルカ!?しかし常葉(とこは=常緑)の木てあることから常世を象徴する植物という考えがあったらしく、このような招来伝説が作られたのかもしれません。


本題に戻ります。口笛

八朔は、様々な橘(柑橘類)がまざりあって、あの独特の風味を醸し出しています。不思議な偶然が重なり、誕生したのです。義理チョコ

八朔は万延元年(1860年頃)、広島県因島田熊町のお寺「恵日山浄土寺」の境内で発見された品種です。サーチ


「八朔」の名は、当時の住職であった小江恵徳が「八朔には食べられる」と言ったことから名付けられたというのが定説となっています。(^^)d


 

ここでの「八朔」とは「八月朔日(さくじつ)」の略で、「朔日」とは「ついたち」、つまり「陰暦の8月1日(新暦の8月30日)には食べられる」ということです。ナイフとフォーク


ハッサクは12月から2月にかけて収穫され、その後1・2か月程貯蔵して酸味を抜いた後に出荷されます。八朔の出荷時期は4月頃です。つまり、ハッサクの旬は3月から4月です。桜


8月30日頃では食べるには早すぎますね。キョロキョロあるいは前年産のものとしては遅すぎると思います。びっくり


八朔(ハッサク)という名前がついたのは、明治19年。メモ8月1日を意味する名前となったのには、当時ハッサクが陰暦の8月1日頃から食べられていたことが理由となっています。ニコニコ


恵日山浄土寺で発見した柑橘類にハッサクという名前がついてから、恵徳上人はハッサクの苗木を世間に売り出すために試行錯誤をしたようです。笑ううさぎというのも、当時人々の間で流行っていた柑橘類は「夏みかん」。ハッサクは夏みかんの人気に隠れて全く注目されていなかったのです。泣


そのため恵徳上人は、ハッサクと夏みかんの苗木を一緒にして売ったり、「この里に生まれ育ち八朔ぞ 味と香りで永久に幸あれ」という歌を書いてPR活動を行っていました。鉛筆しかしハッサクはなかなか注目されず、ようやく一般に出回るようになったのは終戦後のことでした。照れハッサクが一般に流通するようになるまで大変な努力と年月があったのです。ウインク


そんな八朔ですが、ビタミンCやナリンギン、ナイアシン、食物繊維など多くの栄養素が含まれています。( ´∀` )b


美肌効果やむくみ予防、便秘解消にもおすすめです。(^o^)/


はっさくの栄養成分

はっさくの栄養成分

はっさくは、美容に関わるビタミンCやナリンギンや便秘解消に効果的な食物繊維など多くの栄養を含んでいます。



はっさくに含まれる栄養成分

カリウム
ミネラルの一種であり、ナトリウム(塩分)の体外排出、筋肉の収縮、血圧の上昇を防ぐサポートをする

カルシウム
人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する

ビタミンC
体の酸化を防ぐ働きや、コラーゲン生成を助ける働きがある


ナリンギン

ナリンギンはポリフェノールの1種であり、はっさくの苦み成分です。ナリンギンには食欲抑制作用や抗酸化作用、他にも血管を丈夫にし、血流を改善する効果もあるといわれています。


ナイアシン

ナイアシンはビタミンB群の1種であり、三大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるときのサポートをします。また、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きもあります。


クエン酸

クエン酸は酸味を示す物質です。体内で発生した酸性物質と結合・分解してエネルギーを作り出すため、疲労回復の効果が期待できます。また、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収率をあげるともいわれています。



贈り物としても根強い人気のある八朔ですが、実はとても身体に良い蜜柑なんです。口笛


柑橘好きな方が様々な柑橘を試した結果、最終的に八朔にたどり着くと言われています。爆笑


八朔は甘くはないのですが、独特の苦味と爽やかな風味が世代を超えて愛される理由かもしれません。

品種改良により多くの新種の蜜柑が作られる中、八朔はいぶし銀のような存在感を放っています。ニコニコ

八朔が玄人の蜜柑と呼ばれる所以です。まじかるクラウン乙女のトキメキ


本来の旬は3月から4月頃ですが、ゼリーやジャムなどの八朔を使った商品もたくさん開発され、今では一年中、八朔を楽しめるようになりました。ふんわり風船ハート



機会がありましたら、皆様も是非、召し上がってみてください。♪ヽ(´▽`)/