2024年1月11日の今日は、鏡開きの日です。


鏡開きは地方によって日にちが変わりますが、一般的には1月11日に行う地方が多いです。鏡餅ルンルン



鏡開きとは?意味・由来

鏡餅は単なるお供え物というよりも、年神様が宿るところだと考えられているため、鏡餅を開くことで年神様をお送りするという意味もあります。

鏡開きは、「具足祝い」という戦国時代の武士の風習に由来するといわれています。お正月に刀や鎧、兜などの前に鏡餅を供え、それを下ろして食べる行事です。カブト鏡餅キラキラ

また、鏡餅には「歯固め」という意味もあります。宮中の「歯固め」の儀式に由来し、丈夫な歯の持ち主は何でも食べられ長生きできるので、新年の健康と長寿を願い、固くなった鏡餅を食べるのです。雛人形


お正月にお供えした鏡餅を下げて頂くことにより、神様の力を授かり、無病息災で過ごせると伝えられています。歩くスター


年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、1年の一家の無病息災を願います。鏡餅は、供えて、おろし、開いて食べてこそ意義があるので、小さなかけらも残さず食べてください。

餅ルンルン


「鏡開き」という理由は? やってはいけない禁止事項は?

鏡開きの禁止事項

包丁を使うのはNG! 割るのではなく、開くといいます。鏡開きの禁止事項とは……

鏡開きで正月に一区切りつけるということは、その年の仕事始めをするという意味がありました。武士は具足などを納めていた櫃(ひつ)を開き、商家では蔵を開き、農村では田打ちという作業をして1年の出発としていました。剣道などの武道で、新年の道場開きに鏡開きをする(またはお汁粉などをふるまう)のは、その名残りです。

もともと武家から始まった行事なので、切腹を連想させるため包丁などの刃物で切るのは禁物で、手で割り砕くか、槌(つち)で開くようになりました。また、「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使うようになり、「鏡開き」になったのです。


【鏡開きNG行為・禁止事項】

  • 鏡餅を食べずにいる ⇒必ず食べる
  • 包丁などの刃物で切る ⇒手で割り砕くか槌で開く
  • 「割る」と表現する ⇒「開く」と表現する
  • 食べ残したり捨てたりする ⇒小さなかけらも残さず食べる

鏡開きで開いたお餅は、お汁粉やお雑煮などで頂きますが、お雑煮やお汁粉とぜんざいも地方によって中身が異なりバリエーション豊かになっています。ウインク


こうした地域文化の違いを楽しみながらお餅を頂くのも面白いと思います。爆笑


現代版・鏡餅の鏡開き

現在はあらかじめ小分けされた餅をパック詰めした鏡餅が主流になり、鏡開きはパックを開くだけになりました。鏡餅を包丁で切ってはいけませんが、今は包丁の出番すらないことも。楽になっても、お子さんに鏡開きの由来や意味を伝えるのを忘れないでくださいね。うさぎのぬいぐるみラブラブ

伝統的な鏡餅の場合、相当乾燥していないと槌(木槌や金鎚)で叩いてもなかなか割れません。そんな時は、「半日ほど水に漬けてから、電子レンジで八分どおり軟らかくして、手で千切って」料理する方法もあります。おにぎりお団子お茶


余談ですが、結婚式などのおめでたいお祝いの時に酒樽を開くことも鏡開きと呼ばれます。ニコニコ


こちらについても解説したいと思います。ニコニコ


樽酒も「鏡開き」というのはなぜ?

酒、樽、鏡開き

披露宴でも人気の鏡開き。「鏡」には円満、「開き」には末広がりという意味もあります。宴会の終了が「お開き」なのも縁起がいいからです。(^o^)

ところで、お祝い事で酒樽を割ることも鏡開きといいますが、何か関係があるのでしょうか? 樽酒の蓋を割ってお酒をふるまうことも鏡開きといいますが、これは樽酒の蓋のことを酒屋で「鏡」と呼んでいたからだといわれています。


農耕民族の日本人にとって、米からできる日本酒は神聖な意味を持ち、様々な神事を営む際に供えられ、祈願が済むと参列者でお酒を酌み交わして祈願の成就を願う風習がありますね(これを直会<なおらい>といいます)。

このお酒が樽で供えられたときには樽の蓋を割ってお酒をふるまうわけですが、やはり縁起の良い「開く」という表現を使うのです。神社

つまり、鏡餅の鏡開きも、樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して健康や幸福などを祈願し、その成就を願うということ。晴れこのことから、新築家屋が完成したときや、創立記念日、結婚披露宴などで樽酒の鏡開きをするようになりました。ウエディングケーキウエディングドレス結婚指輪ハートのプレゼント乙女のトキメキ

鏡餅を使った料理・食べ物

お汁粉

お汁粉には、魔除け効果のある小豆も入っています

鏡餅は、その文化的意味あいからすると、お雑煮にして食べるのが最もよい方法です。また、魔除けの意味をもつ小豆で作るお汁粉も、昔ながらの食べ方です。


かきもちにする方も多いと思いますが、かきもちの「かき」とは、手や鎚で割ることを「欠き割る」ということから「欠き餅」になりました。かきもちは、油で揚げて塩や醤油をまぶすだけ! 揚げたてはとても美味しく、おやつやおつまみにぴったりです。メロンパンコップ


お餅はもともと神聖な食べ物ですが、そこに更に歳神様のパワーの宿る鏡餅は最高の開運フードです。照れ


美味しく鏡餅を頂いて、益々パワーアップして開運していきましょう!(*´∀`)♪