2024年1月6日の今日は小寒です。ニコニコ



二十四節気「小寒」
1年でもっとも寒くなる“寒の入り”

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小寒は二十四節気の二十三番目、丑月の正節です。雪だるま


次節の大寒が寒さのピークでありながら、春の来訪を含んでいるのに対して小寒には寒さだけがあります。雪の結晶


また、この日から七十二侯で芹乃栄-せりすなわちさかう-です。(*^^*)

七十二候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」


芹乃栄は七十二侯の第六十七侯、小寒の初侯にあたります。d(^-^)

その爽やかな香りがなんとも言えない|セリ


細い小川などさらさらと水が流れる岸辺などに群生します。音符

新暦で1月5日~9日ころ、芹乃栄とは、「芹がよく生育する」という意味で、芹が冷たい沢の水辺に生えてくるころのことです。(^o^)

「せり」という名は、水辺で「競る(せる)ように育つ」競り合って生える様子に由来していることから、縁起の良い植物とされています。ぽってりフラワー

清らかな白い根をもち、別名を「白根草(しろねぐさ)」とも「根白草(ねじろぐさ)」とも呼ばれます。( ´∀` )b

芹は、湿地や川辺、田んぼの畔道などに群生し、秋に芽を出し、この時季に冷たい水辺の中で勢いよく生育します。(⌒0⌒)/~~

他の七十二候で良く使われる「始」(育ち始める)ではなく、「栄」(盛んに育つ)としていることに着目したいと思います。\(^^)/

1月7日は人日の節句ですが、芹は春の七草の一番最初に出てきます。縁起の良さゆえです。(^_^)v


どんど焼き

また、どんど焼きが各地で行われる時期です。どんど焼きの火や煙にあたることで、1年の無病息災、家内安全、商売繁盛、豊作などを願います。絵馬やぐらをたて、お正月飾りやお守り、書き初めを持ち寄り一緒に燃やします。花火地域によって異なりますが、小正月の1月15日ころまでにおこなわれるところが多いようです。門松お年玉


春の七草のひとつ
芹が生え始めるころ

Of the spring
春の代表的な七種の菜。春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべ・ほとけのざ・すずな・すずしろ。万病を防ぐといわれています。
gyro//Getty Images

1月7日は、五節句の一番目、「人日(じんじつ)の節句」で、春の七草を入れた「七草粥」を朝にいただいて、邪気を祓い、無病息災などを願います。
春の七草には、豊富な滋養と高い薬膳効果があり、「七草粥」は正月の祝膳や祝酒で弱った胃腸を休める意味合いも持った風習です。(*´∀`)♪



芹は、春の七草の中でも筆頭として挙げられており、以下の歌が世の中に浸透している通り、最も滋養や薬効が高いとされております。(*´∀`)ノ
『芹(せり) 薺(なずな) 御行(ごぎょう) 繁縷(はこべら) 仏の座(ほとけのざ) 菘(すずな) 蘿蔔(すずしろ) これぞ七草』

芹の持つ独特の香りの成分には、鎮静作用や解毒作用、また、発汗・解熱や食欲増進の作用もあるとされ、風邪の予防や神経痛に有効であり、栄養成分としても、β-カロチンや各種ビタミンをはじめ、豊富な栄養素を含んでおり、胃や肝機能を整えたり、血液を浄化する効能も高いようです。(*´▽`)v


夏には茎が伸びて、その先に純白の小さな花を多数つけますが、芹の茎葉を乾燥したものは「水芹(すいきん)」という生薬として服用されています。

現在、日本で栽培されている野菜は100種に及びますが、古来からの日本原産の野菜は、実は、ふき・みつば・わさび・うど・あしたば等、10種あるかないかというくらいに限られており、なかでも芹は、日本最古の野菜として、『古事記』『日本書紀』の時代から文献に登場し、人々の暮らしと深く結びついてきました。

聖徳太子(厩戸王)の妃の中には、「膳部 菩岐岐美郎女(かしわで の ほききめのいつらめ)」という最も信頼され寵愛された妃がいますが、聖徳太子との出会いは、母親の為に一心に芹を摘んでいた孝行な娘の姿が目に留まったことに始まるという経緯から、別名を「芹摘姫」と呼ばれています。(*´∀`*)ポッ

芹摘妃の正式な名は「膳部菩岐々美郎女(かしわでのほききみのいらつめ)・膳大郎女」。
身分は低い出自ながらも、聖徳太子にもっとも愛され、愛した妻でした。ハート

「芹摘妃」は、聖徳太子との間に、四男四女、八人の子供が生まれました。雛人形ラブラブ

それゆえ聖徳太子は「死後は共に埋葬するよう」と言ったと伝えられ、聖徳太子が病に伏すと、看護し、共に同じ病に倒れ、太子が亡くなる前の日に亡くなりました。

現在も聖徳太子と共に、同じ墓所で眠っています。ふたご座

芹は『万葉集』の頃から詠まれていますが、百人一首にも入っている、第58代天皇、光孝天皇の詠まれた『古今集』の歌が有名です。
『君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ』

この「若菜」こそが春の七草であり、七草を摘む古来からの「若菜摘み」の風習ですが、雪の中、春の若返りの力を集めて「君」に捧げようという想いが伝わってきます。(*^o^)/\(^-^*)

凍てついた大地から芽生えてくる芹をはじめ、春の七草の滋養やエネルギーをいただいて、お正月明けの身体を整えて、新しい年の仕事始めに本格的に取り組みましょう。(^o^)/



美味しい七草粥の作り方はこちらからどうぞ!ルンルン

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