釈尊生誕の地 ルンビニ
マヤ堂は発掘された紀元前3世紀から7世紀にかけてあった寺院や僧院の基礎を守り、寺院の中心には、この地が釈尊誕生の地である証となった印石が保護されています。
ルンビニ(ルンビニー)はネパール南部のタライ平原中央に位置し、インドと国境のあるバイラワの東約22kmにあります。
花祭りは、お釈迦様の誕生日とされる4月8日に行われる、仏教のお祝いの行事です。宗派によらず、寺院や仏教系の学校で広く親しまれています。他にも灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(ごうたんえ)、浴仏会(よくぶつえ)などさまざまな呼び方があります。
日本では奈良時代にすでに行われていた(*^^*)
花祭りはもともと、お釈迦様が生まれたとされるインドで広く行われ、その後に中国、そして日本へ伝わったといわれています。日本では奈良時代の誕生仏(花祭りで使われる仏像)が残っていて、この頃すでに花祭りが行われていたと見られています。(^^)d
実は、お釈迦様の生没年は明らかになっていません。今から約2500年前、ヒマラヤ山脈の麓にシャカ族という部族が住んでいました。部族の王と妃の間に生まれたのが、お釈迦様です。お釈迦様は、インドの北部、ネパールに近い地域のご出身なのですね!
ガウタマ・シッダールタ(ゴータマ・シッダッタなどとも)が本名で、釈迦はシャカ族にちなむ名前です。聖者を意味する牟尼(むに)をつけて釈迦牟尼(しゃかむに)、釈尊(しゃくそん)などという呼び名もあります。
お釈迦様の誕生にまつわる不思議なエピソードは、お釈迦様の母が白い象が胎内に入る夢を見た、出産時に天女が舞い降り、お釈迦様の頭上に龍が清らかな産湯をかけたなど、数えきれないほどあります。
花祭りの行事や作法は?
花御堂を作って仏様へ甘茶を注ぎ、自分たちもいただく
花祭りでは法要に加えて、花で飾りつけた小さなお堂「花御堂(はなみどう)」を作り、中に誕生仏と呼ばれる仏像を安置します。誕生仏に柄杓(ひしゃく)ですくった甘茶をかけるのですが、これはお釈迦様の誕生時に竜が天から降りて香水(こうずい)を注ぎ、洗い清めたという言い伝えにちなんでいます。
また、花祭りに甘茶をいただくと無病息災で過ごせるともいわれ、寺院の行事で配られることもあります。
甘茶=甘い緑茶、紅茶ではない!?
甘茶は基本的に甘味料は入っていません。甘茶はヤマアジサイの変種である「アマチャ」の葉を乾燥させて煎じたお茶で、お茶そのものに甘みがある飲み物なのです。
ちなみに、お釈迦様の誕生時に竜が注いだという香水(こうずい)も、いわゆる化粧品の香水(こうすい)ではなく、清めのためにお香などを混ぜた水のことです。花祭りでも、甘茶ではなく香水がかけられることもあります。