三文オペラ | エスムラブログ

三文オペラ

今日は、新宿御苑の花見に顔を出した後
渋谷のコクーンへ
宮本亜門さん演出の「三文オペラ」のゲネプロを
観に行きました。

亜門さんの演出作品は昔から好きだし
ご本人の、絶対に人の生き方を否定しないところとか
ものづくりや生きることへの真摯さも大好きだし
そのバイタリティ(アフリカで生水を飲んで、病気にもならないとか)にも
いつも驚かされるのですが…。

今回は「この人、やっぱりすげえ!」と、改めて衝撃を受けました。

って、超偉そうなことを言っていますが
それくらい興奮してしまったのです。

コクーンで「三文オペラ」を観るのは、二回目です。
森川美穂さんが出演されていたので
2001年に、別の方が演出された同作を観たのですが…。
途中で眠くなり、最後まで朦朧とした頭で観てしまいました…。

その後、「このままじゃいかん!」と
岩波文庫から出ている「三文オペラ」を買って読んだのですが、やはり難解で
僕の中で「三文オペラ」は
「何だかよくわからないけど、頻繁に上演される作品」として、葬り去られようとしていました。

そして今回。
観る前は「いくら亜門さんとはいえ、『三文オペラ』だからなァ。
後で、うまく感想言えなかったらどうしよう」(意外と嘘つけないんです。女優失格…)
とひそかに心配していたのですが、杞憂でした。

まず、コクーン、大改造されてます。ス、ステージが…。

で、第1幕は、やはりちょっと長く感じてしまうシーンもあるのですが
第2幕、第3幕とどんどん加速していき、ラストはもう、ありえないことになってます。
でも、そのおかげで「『三文オペラ』って、こういう話なんだ!」ってのがよくわかりました。

それと同時に、そこまでやった亜門さんの覚悟のようなものも感じられて
「すげえもん観た!」と鳥肌がたちました。
僕もそろそろ、覚悟決めてものづくりしたい…
(って、そういえば昨夜も友だちと「イグアナの娘」や「天璋院篤姫」をめぐって
そんな話をしたのでした。シンクロニシティ!)。

役者さんたちもみんな、いい仕事されてます。
主演の三上博史さんの気迫、すさまじかったです。
安倍なつみさん、デーモン小暮閣下、そして狂言回し役の米良美一さんの演技にもびっくり。

保守的な批評家の方々には
もしかしたら受け入れられなかったりするかもしれませんが
僕のように「過去に観た『三文オペラ』は、あまりピンとこなかった」という人は
是非、観てみてください!
僕も再来週あたり、もう一度観に行こうと思っています。

ちなみに観劇後、亜門さんからうかがったお話が面白かったので
いくつかご紹介します(僕の解釈が間違っているところもあるかも…)。
ご観劇の参考に!

・今回は、ブレヒトが書いた原典にもあたり、内容を検証し直した、とのこと。
・ブレヒトはよく「聖書」を読んでおり、「三文オペラ」には

主人公のメッキーとキリストをオーバーラップさせるような

キーワード(馬小屋、飼馬桶など)が出てくる。

・当時のドイツ?では、ワーグナーなどの、大団円で終わるオペラがもてはやされていた。

それを皮肉って作られたのが「三文オペラ」。

・「アスパラガス」は、「男根」の隠語。


三文オペラ・詳細

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_09_sanmon.html