源氏物語は意外に深かった@【ザレキネタ】
いや、実は源氏物語を研究(?)してるんですが、これがまた凄く奥が深い。
そんな研究過程(?)で思ったことを幾つか。
ちなみに、まだ研究中なんで、そこんとこよろしこ。
桐壺 | きりつぼ |
帚木 | ははきぎ |
空蝉 | うつせみ |
夕顔 | ゆうがお |
若紫 | わかむらさき |
末摘花 | すえつむはな |
紅葉賀 | もみじのが |
花宴 | はなのえん |
葵 | あおい |
賢木 | さかき |
花散里 | はなちるさと |
須磨 | すま |
明石 | あかし |
澪標 | みおつくし |
蓬生 | よもぎう |
関屋 | せきや |
絵合 | えあわせ |
松風 | まつかぜ |
薄雲 | うすぐも |
朝顔 | あさがお |
乙女 | おとめ |
玉鬘 | たまかずら |
初音 | はつね |
胡蝶 | こちょう |
蛍 | ほたる |
常夏 | とこなつ |
野分 | のわき |
行幸 | みゆき |
藤袴 | ふじばかま |
真木柱 | まきばしら |
梅枝 | うめがえ |
藤裏葉 | ふじのうらば |
若菜上 | わかなのじょう |
若菜下 | わかなのげ |
柏木 | かしわぎ |
横笛 | よこぶえ |
鈴虫 | すずむし |
夕霧 | ゆうぎり |
御法 | みのり |
幻 | まぼろし |
匂兵部卿 | におうひょうぶきょう |
紅梅 | こうばい |
竹河 | たけかわ |
橋姫 | はしひめ |
椎本 | しいがもと |
総角 | あげまき |
早蕨 | さわらび |
宿木 | やどりぎ |
東屋 | あずまや |
浮舟 | うきふね |
蜻蛉 | かげろう |
手習 | てならい |
夢浮橋 | ゆめのうきばし |
まず、タイトル数は55(「雲隠」はタイトルのみなので実質54)と多い割には、出てくる女性は存外少ない。
主に源氏と関係する女性は以下。
葵:年上女性
紫:年下女性
明石:年下女性
藤壺:年上女性
空蝉:年上女性
┗軒端の荻:年下女性
夕顔:年上女性(同年代)
┗玉鬘:年下女性
┗真木柱:年下女性
六条御息所:年上女性
朧月夜:不明
末摘花:年下女性
花散里:年下女性
なんと、その数13人(源氏が出てくるのは41章まで)。
(源氏の子供、薫編は除く)
最初は(極端な事を言えば)1章に1人、と思ってたんですけどね。
ちなみにかの有名(?)な若紫の正式な名前は「紫」です。
(初出は幼いので)若紫、と一般に……かどうかは分かりませんが、高校のときは「若紫」と聞いてました。
『澪標』と書いて「みおつくし」と読みます。
澪は水路、標は水路を示す杭です。
平安時代は、大阪湾から都へ通じる水路を通って各地へ行ったり都へ上ったりしていました。
ですので、澪標は現在に直すと、
「澪」=「道路」
「標」=「道路案内」
というところです。
陸上にある道そのものが悪路(整備されていないため)であったため、水上を舟で移動した方が早かったりします。近畿地方から濃尾・関東地方に行く場合は(内陸なので)陸路を通らざるを得ませんが、近畿から中国・四国・九州は基本的に水路(瀬戸内海)ですね。
そういえば、かの紀貫之も任地先の伊予から京都に帰る際も澪標を見誤って迷った、と古い文献にあります。
たまにそういう人いますね。道路標識を見誤ってしまう人。一方通行を無視して信号機にぶつかって無理矢理交差点に入ろうとしてクラクション鳴らしまくったあげくチャリに乗った警察屋さんにキップ切られた大馬鹿野郎とか。立ち往生(?)してどーなるかなーと思って見物してたら、予想通りというか理想通りとか。それはともかく。
ちなみに、『澪標』ですが、これは現代語でいう「身を尽くし」にかけた言葉です。
歌(和歌)でも、澪標を同音の意味に使って激しい恋慕の情を表現したりしています。
残念ながら(?)源氏物語ではそんな歌は無いんですけど。
源氏物語で最大の喜劇というか悲劇と言うか、明らかに狙っただろ、としか思えない人物がいます。
その名は源典侍。50歳半ばの老女です。
で。
賞味期限切れでバイオハザードと化した女性を食します。光源氏が。
で。
それが政敵にバレて脅されてます、光源氏が。
で。
なんとモデルがいるとか。
で。
そのモデルが作者・紫式部の兄嫁とか。
そういえば、ハリーポッターにも某女性政治家をモデルにした人物がいるとか聞いたことありますが、お前ら屈折しすぎや(笑)
まぁそういう(捻じ曲がった)エネルギーを著作につぎ込めるから有名になったのかもしれませんが(^^;
しかし何といいますか、性に関してはほぼフリーセックスが蔓延していた貴族社会。
凄まじいの一言ですね。
年齢差があまり無い、継母―息子(血縁関係が無いのが前提)も妖しい匂ひがプンプンあります。
光源氏―藤壺は5歳違い(源氏17歳・藤壺23歳)、
夕霧―紫は13歳違い(夕霧15歳・紫28歳)。
源氏は継母とヤっちゃいますが、
紫にホの字になった夕霧を見て、源氏が夕霧に「お前が紫に会うの禁止」とするのは、自らの経験があるからでしょう。
ううむ、何て羨ましい。
そういえば、日本での近親相姦ネタで喜ばれる(?)のは、母―息子。
鏡 氏によれば、韓国で好まれるのが、兄―妹で、亜米利加では、父―娘。
自分は「若くて可愛いねーちゃん(微妙に矛盾)」が好きなんで、亜米利加方式(?)なんですが。
蛇足ですが、自分はエディプス・コンプレックスは無かったですね。初恋も相当遅かったですし。
だからかなぁ、母親というか年上の女性に慕情なんて湧かないんですよ。
…あ、でも高校ン時は1つ上の先輩に惚れた事あるか。
ま、それはどーでもいー話なんでここまで。
ちなみに、「常夏」というタイトルがありますが、これは「撫子」の異称にあたります。なのでハワイとかを想像されたかた、恥を知りなさい(笑)