観光立国を目指してはいけないような気がする | 孤独が好きな寂しがりやBlog

観光立国を目指してはいけないような気がする

【3/3 17:50訂正】
緯度について間違った認識をしておりました。訂正してお詫びいたします。
(from フランスで暮すおっさんのつぶやき antiECOの日記様)


元ネタは 「観光立国」は「日本立国」@週刊!木村剛様


確かに、日本に来る観光客が持っている伝統遺産への興味は薄い。それゆえ、古来より伝わる名刹で見かける外国人観光客は少ない。

中条氏も書かれてあるとおり、
>日本の観光資源の1-3位は、「ファッション」、「ショッピング」、「大都市」といった「現代日本」であり、伝統遺産への興味は低い。
のには、理由があるだろう。
しかし、よくよく考えてみればそれは当然の話だ。

何故なら、日本古来の文化は島国で培われてきたものだ。
(観光客が多いであろう)先進諸国の殆どは島国文化ではなく、大陸風文化に属している。左右対称の町並みなどに代表されるような。
また、日本は存外に「自然に豊か」であって、そこも諸外国とは大きく異なる点も見逃せない。
肌に合わない、というのが実は本音なのかもしれない。

かてて加えて、日本の「経済成長神話」というのもある。明治維新後、そして第二次世界大戦後に興った奇跡の偉業。やはりそちらに目が向けられがちなのも仕方ないだろう。

また、文化的にアニメ・漫画やゲームといったサブカルチャーの勃興もある。
これも経済成長神話と同じく、日本の伝統遺産に目が向けられないのと同様だろう。



つまるところ、過去よりも現在に目を向けられているのが日本だろう。
そもそも、日本と言うのは世界に類を見ないほど「変わった」国である。

先ほど書いたとおり、日本ほど自然に豊かな国は無い。四季折々、という言葉が日本にはあるが、それに該当する国は厳密に言って存在しない。
夏には対馬海流(暖流)、そして冬にはオホーツク海流(寒流)が日本の風土(夏冬の気温差)を生み出している。
例えば、イギリスロンドンは北海道と同じ緯度樺太と同じ緯度【補足(3/3訂正)】にあるが、一年中暖流が流れているので北海道ほど寒くはない。

あと、日本は「消化吸収して新しいものを作る」能力に長けている。
平安時代は中国から、大航海時代はスペイン・ポルトガルから、明治維新は欧米から、と時代時代によって吸収した文化が異なる。
所詮は物真似なんだろう、という間違った認識から、日本の伝統遺産に興味を持つ人間が少ない要因なのかもしれない。


なんにせよ、観光客がお金を落とす観光事業を興す事に異議は無いが、そもそもが日本が観光立国になる事はないと思う。
観光立国になるには外国人が日本に観光しに来たい、という欲求を多分に満たす必要があるけれども、
よく考えたら、日本は「新しいものを作る」能力に長けた民族である事を忘れてはならない。

書籍やインターネットで日本のどこそこがいいよ、という情報が流れたとしても、
数年後には別のものが出来上がってしまって、観光の対象にならない(興味を持たれない)パターンになるのではないだろうか。
「安定した観光資源(観光対象)」が無いからこそ、観光客数世界31位という地位にあるんだろう。


中条氏の書いてあるように、
>したがって、活力を損なう障壁をとりはずすことこそ、
>観光立国を成功させる秘訣である。
>具体的には、第一に、「閉ざされた日本」をオープン化すること、
>すなわち、ヒト、モノ、カネの流入を積極的に認めることである。

とあるけれども、ヒト、モノ、カネの流入は別に観光でなくても、通常の業務や技術で入ってくるから、その論法は当たらない。
微妙なところだけど。


自分の考えとしては、日本が日本である限り、観光立国にはならないと思う。
観光立国になったら、現在の日本の魅力は薄くなっていると感じる。
なので、自分は観光立国を目指してはいけないような気がする。

以上、乱筆雑文でした。ゴメンナサイ。