楽天vsライブドア考察 | 孤独が好きな寂しがりやBlog

楽天vsライブドア考察

週刊!木村剛の「楽天vsライブドア」を総括する!を見てこの人はどんな総括をしてるのか凄く気になるところなんですけど、様々なBlogを紹介しただけで最後にたった1行「まずは、否定的にならず、新規参入組を応援してあげようじゃありませんか。」とまるで総括してないところに涙しつつ財界に根を張る球界に遠慮しているのか若しくは木村氏の現在の立場に哀愁を感じたのはさておいて。


そもそも、今回のプロ野球界の騒動は近鉄バッファローズサイドの「赤字額がたまらん」という興行的な失敗に端を発している。これは何も近鉄バッファローズに限らず、パ・リーグ全球団に蔓延している事象だ。一番健全な(?)ダイエーホークスでも10億円の赤字額で、その損失補填は親会社がやっている。結局ダイエーホークスの親会社ダイエーも再生機構入りしてソフトバンクに経営譲渡する形になったし、西武ライオンズですら250億円とも言われる金額で買収先を模索していた。

パ・リーグ球団は多かれ少なかれ大きな赤字額を抱えており、今後も身売りや球団名のネーミングライツ売却の話が噴出する可能性がある。当然、新規に興った楽天イーグルスだってその限りではない。


パ・リーグの経営を考えると、今回の楽天vsライブドアの新規球団設立はあくまで派生的な問題で、根本的な問題(赤字経営)を拭い去ったわけではない。


楽天の三木谷社長は4年で黒字転換する、と息巻いているが、これも相当疑わしい。初期投資額が尋常じゃない額にもなるし、入場料・放映権料もそれほど期待できる額にはならないだろう。放映権料に至っては10億円超と考えているようだが、これはダイエーホークスの放映権料とほぼ同額だ。目玉選手の数・ファン層の厚さを考えれば、放映権料はその半分以下に収まるとも考えられない。下手すれば2割もいかないかもしれない。
入場料に至っては不分明で、これも地元にファンを抱え込んでいる日本ハムファイターズ・ダイエーホークスほどいかないだろう。両球団はドーム球場の為もあって入場者数の増加が見込めるが、あの球場ではどれくらいのファンを収容できるのか不明だ。こればかりは来季にならないと分からないけれども、雨天ともなればさらに入場者数も減っていくだろう。


つまり楽天イーグルスも他のパ・リーグ球団同様、赤字に苦しむ姿が目に浮かぶのである。


楽天の三木谷氏もそうさせないように努力はするだろう。球団経営を「理論的に」知るマーティ=キーナート氏をGMに招いた事実からも伺える。つまり既存の球団経営ではなく、ファンが「野球を」では無く、「主に野球を」楽しむ手法を取ると見られる。その一環がボールパーク計画なんだろう。

これは自分の推察なんだけど、財界を経由してテーマパークを作るつもりではなかろうか。ボークパークを1つのテーマパークとした総合レジャーランドを作る布石、として考えるなら、楽天がここで無理をして球団を作った理由も分かる。神戸ではなく大阪でもなく長野でもなく宮城県を選んだ理由は不明だけど、東北地方に「楽天王国」を作るのであれば、ライブドアと競合させてまで宮城県を選んだ理由もなるほど、と頷かせるに足る。


…とまぁ表題と思いっきりかけ離れた内容を書いてしまった。
ライブドアについて書き述べてみよう。


ライブドアに関して言えば、近鉄バッファローズ買収から新規球団設立、という流れになった時点で勝負を放擲した様子がうかがえる。何故なら世論的にはライブドア派が多数いたのに、それを利用せずにずるずると楽天とのガチ勝負に至った点だ。
普通に考えたら、というか普通に考えなくてもライブドアは球団を経営するほどの力は無い。ましてや新規球団設立となれば100億を軽く超える出費が見込まれる。その上年間数十億円の赤字、となればいかに「500億円のキャッシュがある」と豪語してもジリ貧になるのは間違いなく、堀江氏は数年で全てを失い借財のみを抱える事になる。

しかも当時は株価も下げに下げており、ライブドアの知名度はいい意味で上昇していた事を考えると、堀江氏としては球団を抱えるメリットよりもデメリットの方に目が行ったのは容易に推察できる。

だからこそ、つい最近あった弥生会計を買収する方にお金を回したのだろう。そうでなければこの時期に弥生会計を買収決定とはならないはずだ。



つまり、球団設営に関しては、勝負に出た楽天と勝負を放擲したライブドアという図式になっており、また、経営体力を見ても「より楽天が相応しい」のであれば、ライブドアが当選する理由はまるでない。三木谷氏@楽天が勝ったというよりは、堀江氏@ライブドアのまさに「負けるが勝ち」という図式が適当な表現だと思う。


堀江氏が言った言葉は香ばしいと見る反面、暗示的なものがある。「草葉の陰から見守っている」と「親会社ごと買い取ってやる」という2点だ。堀江氏はおそらく球界にはまだ激震の余地がある、と見ているのだろう。ダイエーホークスはソフトバンクに売却され、また西武ライオンズの売却問題、その他横浜ベイスターズ、オーナー辞任…と枚挙に暇が無い。下手をすればライブドアの事業をまとめ上げて他に売却(外資の可能性もあり)したお金で球界を牛耳るフィクサーになってやる、とも思っているのかもしれない。それは冗談としても、堀江氏の事業欲とその運は比肩するものが無い。堀江氏の頭の中には「安くなってから買い上げてやるさ」と余裕を持って球界を眺めているのかもしれない。