香田氏は自衛隊撤退を呼びかけていたのか? | 孤独が好きな寂しがりやBlog

香田氏は自衛隊撤退を呼びかけていたのか?

13Hzで稼動中!様経由でこのニュースを知ったのですが。

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香田さん安らかに NGOが追悼集会
 イラクで福岡県出身の香田証生(しょうせい)さん(24)が殺害されたことを受け、NGO「ピースボート」が1日夕、東京の首相官邸前と福岡市中央区の警固公園で追悼集会を開き、香田さんの冥福を祈るとともに自衛隊のイラク撤退を訴えた。

 福岡市では約20人が公園に居合わせた若者たち約60人にろうそくを配り、全員で黙祷(もくとう)。共同代表の上野祥法さん(24)が「香田さん殺害は同世代として言葉にできないほど残念。事件の原因は自衛隊のイラク駐留にある。自衛隊は撤退すべきだ」と訴えた。

 大分市でも市民団体「ピースウオークinおおいた」が集会を開き、平和の実現を願った。大分県湯布院町の山下魁(かい)さん(27)は「イラクに行った理由がどうであれ、殺害されても構わないという理屈はない」と話した。
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同ニュースにある、山下氏(「ピースウオークinおおいた」)の「殺害されても構わないという理屈はない」というコメントは事実だろう。
しかしソースにある「自衛隊のイラク撤退」は少し論点がずれてはいないだろうか。


目的は香田氏の追悼集会なんだろう。しかしここでは自衛隊云々は関係無いはずだ。香田氏は自らの意思でイラク入りしたのだが、その目的は「自衛隊撤退」というものでもなかったようだ。また、政治団体・組織などにも所属しており政治理念を持っていた、とも報道されていない。また、ピースボートといったNGOと関連があった、とも聞かない。

香田氏の死は関係者にとって悲しむべきことではあるが、少なくとも、その他の人にとっては「イラクで邦人が殺された」という事実でしか無い。そこから「香田氏の死は何故起きたのか、何を示しているのか」という事を見出す事は可能ではあるが、自分を含めた関係者ではない人間にとっては「隣で起きた火事」であって、心が痛む、というものではない。哀悼を祈る事はあったのしても。


はっきり言おう。香田氏の死をもって「自衛隊撤退」を呼びかけるのは卑劣な行為であって、香田氏の死を貶めている。


そもそも、自衛隊撤退というのは政治的なカテゴリに入る。そして香田氏殺害は事件であって政治的なカテゴリには入らない。まるで分野が違うのだ。そこに「同情を誘う」香田氏の死と自衛隊撤退を訴えるのは木に竹を接ぐ行為であって、何ら関連性は無い。

今回、ピースボートが訴えた「香田氏の死への哀悼」ではない、「自衛隊の撤退」は明らかに的外れだ。政治問題に政治活動として「自衛隊撤退」と呼びかけるのは問題が無いし間違いでは無いが、香田氏と関連付けるのは間違っている。
その事を考えれば、ピースボートは「理性的な」政治団体とは言えないだろう。


しかし何ですか、香田氏の死をこんな形で使うのは、人間(良心)としてどうか、と思うのですが…。
本人も望んでいなかった事だろうし…




わくたまさん@13Hzで稼動中!も書いておられるように、本物の平和愛好家は自らを宣伝しない。厳密には宣伝する余裕は無いだろう。せいぜい個人レベルでホームページなりBlogを更新する程度だろう。その事を考えると、宣伝行為に走る平和愛好家には眉に唾を付けて見る必要がある。殊に活動した結果を見せないグループには注意しておいた方が無難でもある。

何にせよ、騙されたくない(?)のであれば、本質を見極めるだけの目が必要になってくる。2chのひろゆき氏が「嘘を嘘と見抜けない人は掲示板を使う資格が無い」と言ったのだが、それは何も掲示板だけの話ではない。現実での生活でも同じだ。うかつな事に手を出すとトンでもない目にあう。詐欺商法などが代表的な例だ。




記事とは関係無いけれども、恥を忍んで書けば、
最初この記事を書いた発端は、わくたまさん@13Hzで稼動中!がこの「ピースボート」を誉めている、と勘違いしたからだった。
「平和愛好家は確かにいる」と書いておられながら、紹介していたニュースソースが上記している記事だったので、
「それはちょっとおかしくないか?」と思った。
ところが、わくたまさんの記事のタイトルには「香田さんの死を利用して政治活動。その上、募金を募る人々」とあった。
それを把握して記事全文を読み、自分が勘違いしているのに気付いた。


つまり、上っ面を見ただけで判断するのは危険だ、という事だ。


そんな自戒を込めた記事でもありました。