香田氏の件@小泉首相の発言について雑考 | 孤独が好きな寂しがりやBlog

香田氏の件@小泉首相の発言について雑考

香田証生氏の死が確認されました。まずは香田氏のご冥福をお祈り申し上げます。


香田氏が殺害された、厳密には遺体が発見された、というニュースはすでに既報だったんだけど、正確な情報が不明な事などから、まだ記事としてはあげていませんでした。それで遺体発見のニュースを聞いて煙草を吸いつつ考えた事をいくつか。


今回、香田氏が捕まったと報道された時点で、我らが愛すべき小泉首相が「自衛隊を撤退させない」と発言していたが、これは一国の首相としては少し不見識過ぎないか、という事。
無論、国際政治学上、撤退させるということは有りえない(やれない)としても、まずは「自衛隊を撤退させるにせよ人質解放にせよ交渉したい」と発言するべきでは無かっただろうか。その前後の発言は分からないけれども、先に「自衛隊を撤退させない」と報道されたとしたら、相手としては「自衛隊を撤退させるつもりは無いんだな、だったら交渉するだけ無駄だろう」と判断しかねないのだから。

確かに香田氏を捕まえた相手が交渉のテーブルにつくとは考えにくかった。また、その手立ても無かった事は事実だろう。人質を助ける手段としては交渉ないし救出という2つの手段が考えられるが、今回は相手の潜伏先が不明な事を考えれば交渉して救出するしかない。ただ、相手と連絡する術が無い。
その事を考えれば、48時間というエンドが分かっているのであれば(望みが薄いと分かっているにせよ)「相手との連絡確保」→「交渉」という流れになるのは当然であって、まずは交渉ありき、というスタンスを見せるべきだった。少なくとも公人として報道されるのならば。


テクニカルな技術交渉はさておき、相手と連絡を取り交渉する事は少なくとも必須だろう。そうする事で相手の論理的・宗教的な思考や目的もわかるのだから。孫子の兵法に曰く「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」というのは、(相手を知るという意味で)外交を含めた交渉の重要性を言っている。


確かに今回は捕まった相手が悪かった。本人の行動を置いておくとしても。捕まったのが香田氏であろうと民間人であろうと他の人間であろうと、結果は同じだっただろう。だが、先に書いた小泉首相の発言はスタート地点に立つ事自体を拒否した態度、と見る事も不可能ではあるまい。外交上「テロには屈しない」というスタンスは誉められるにせよ、国民の生命を守るのが政治家の役目である以上、その点だけは自分は小泉首相の思考に疑問を感じている。もともと今までの政策事績を見て「ふざけんな馬鹿野郎」とは言いたいんだけれども。