【エロゲー専科】@週末の過ごし方 | 孤独が好きな寂しがりやBlog

【エロゲー専科】@週末の過ごし方

1週間後、世界は滅亡する―――

そんな突飛なシチュエーションから始まる物語。
とはいえ、その1週間を好き勝手に生きる、という物語ではなく、日常的な生活(学園生活)をしながら1週間後の滅亡を待つ、そんな物語です。

世界が滅亡する、という意味ではリアリティに欠けるきらいがありますが、普通の日常生活(?)を描いている分、物語にはすんなり入れますね。その点は誇大に過ぎがちなシナリオ重視なゲームではなく、フォークソングと同様、スタンダードな物語でプレイヤーを選ぶことはありません。「世界が滅亡する」という一点を除いて、皆さんが過ごしてきた学園生活と同じような物語が繰り広げられます。


最初に欠点をあげるなら、物語中に全員の「週末までの生活」を描いている分、同じシナリオを2回・3回と読ませられるところでしょうか。これが恋愛系によく見られる「○○シナリオ」「□□シナリオ」という具合に、各人の生活「○○の週末の過ごし方」という進行だったら良かったのに…と思います。
1つのシナリオに全員の「週末の過ごし方」を描いてしまってますので、ちょっと冗長性が見られたのが微妙に辛かった。詰め込みすぎかな、とも感じますしね。
ゲームですので当然分岐があるのですが、全シナリオを読もうと意気込んでるところに同じシナリオ・えっちシーンと見せられてはちょっと萎えてしまいますし。シナリオが良かった分、その点が無かったらもうちょっと評価は高くなってたでしょう。


CGはシナリオとマッチしていますね。可愛い系でいい色使いをしていますので、エロゲーをしている、という雰囲気ではなく、物語、敢えて言うなら電子書籍を読んでいる、という感覚です。

雑記ですが、将来的にはこういうのが電子書籍のスタンダードになるんじゃないかな、と思っています。「痕」と同じテキストのベル形式ですが、選択肢もそれほど複雑でない分こちらの方が読み進みやすい。制作サイドで図ったかどうかは不明ですが、ユーザーに負担をかけない仕様はまさに職人芸と言えるかもしれません(笑)

えっちシーンは悪く無かったですね。ちゃんとエロチシズムを含んでいます。使えるかどうかはともかく(苦笑)。個人的には保険医の先生のが良かったかな。巨乳だったし(爆)。


シナリオは良かったですね。「1週間後に死んでしまうのにいつもと変わらない生活をしているんだけど…」というのがコンセプトとなっています。無論、全く同じ、というわけではなく、先述した保険医の先生が保健室で開業医もどきに医者をやっているシナリオや、最終日に軍用のシェルターに逃げ込もうとしているヒロインを追いかける主人公がいたり…と、シチュエーションを上手く生かしています。
そういった意味では、これぞ「読む小説」という具合に仕上げており、シナリオライターの文章能力の高さが光っています。フォークソングも同じ傾向ですね。物語重視な人に向いたゲームと言えます。


このゲームですが、すんなり物語に入れる事、シナリオの起伏も特になくスタンダードに仕上がっている事から、万人向けなゲームといえます。ただ、こういう展開が苦手な人もいるでしょうね。山あり谷ありそしてゴール、という展開が好きな人が。そういう人には向かないかもしれませんが、「普通な物語」を楽しみたい方にはお勧めの一品と言えます。コンセプトも一貫していますので、「なんじゃこりゃ」と突っ込む所もありませんしね(^^;

個人的には、是非プレイして欲しいゲームだったりします。