【エロゲー専科】@天使のいない12月 | 孤独が好きな寂しがりやBlog

【エロゲー専科】@天使のいない12月

このゲームを一言で言うなら「鬱」ですね。
主人公のネガティブっぷりには唖然とするくらい逝ってます。
それに輪をかけて、ヒロインの(性格的な)逝きっぷりも並みじゃぁない。

とまぁ、それだけだったら自分的に高評価になる事はないんですが、何気にこういう腐った展開大好きです、自分。
真っ当な一般人を自称できないリスクを負ってるんですが(汗)

このゲームをプレイする前に一言注意。
絶対に音声はOFFにしておきましょう。
いきなり女性の嬌声から始まります。下手に音が大きくしておいたらあらぬ疑いをかけられますからね。
一人暮らしでよかった、自分(笑)


このゲームの唯一の欠点ですが、あまりに「クソ・バカ」と連発する主人公ですね。主人公がネガティブだ、という表現方法なのでしょうが、もう少しやりようがあったのでは?と感じました。表現したい事は分かるのですが、読み手(ユーザ)の心象を悪くしてどーする、という突っ込みが成立しますからね。このあたり、シナリオライターの表現方法が稚拙のような気がします。


で、ゲームレビュー。

【栗原 透子】
おそらくメインヒロインなんでしょう眼鏡っ娘がいるんですが、こういう恋愛の始まり方もエロゲーならでは、ですね。
甘ったるい「お互いが惹かれあってらぶらぶ♪」という感じではなく、初っ端の入り口が「セックスフレンド」として付き合う、ですから。しかもお互いに初体験(^^;
なんちゅーか、この段階で評価が分かれますね。
「オレは恋愛至上主義なんだぁ ヽ(`□´)ノ」という人はこのゲームをやらないのが吉。
逆にいうと、恋愛うんぬんよりも人間模様を味わいたい、という方にはこのゲームを楽しめる「可能性」があります。

で、本題に戻すと、こういう恋愛の発端(発展方法)もアリなんじゃないかな、と自分では思っています。主人公の言動にさえ目をつぶれば、という条件付ですが。互いに体を重ねる事で情愛というものが出てきて恋愛感情を抱き始める、というのは現実性もありますし、エロゲーでも目新しいパターンですから。
ただ、そういう意味で考えれば、ヒロインが処女である必要は無かった。というよりも処女である必要性はまるで無い。快楽を求め「られる」セックスしか知らなくて、そして主人公とセックスフレンドとなった、というのがよりリアリティのある、ないし自然な流れで、また、
ヒロインの(存在を認められると言う意味で)「愛されたい」という願望を表現しうる設定なのではないのか…と思ったのですが、プレイされた方はどのように思われたでしょうか?


【榊 しのぶ】
え~っと、このヒロインですが、強そうに見えて脆い、というのは分からないでもないんですが、性格がイマイチ分かりません。シナリオの進み具合も意図不明です。エンディングも(自分的に)盛り上がることなく、むしろ下がって下がって下がったあげくにこのエンディングですか?
後ろ向きっぽい、というのは分かりましたが、果たしてこのヒロインの存在意義は?シナリオで強調したい事は?

ちょっとライターにこのシナリオについて問い合わせてみたい気分でいっぱいです。


【葉月 真帆】
このヒロインのシナリオが唯一明るい系(?)ですね。とはいえ、ダーク系なんですが、他のシナリオと比較して、ね。
主人公の友人の彼女なんですが、そのカップルの揺れ動く様はごく普通の物語として読めます。
他人様のカップルの壊れる様(?)を第三者の視点で見る、というのは新鮮味があっていいですね。
できれば、カップルの仲を上手く修復させるシナリオがあると良かったかな?

ただ…このシナリオで一言言いたい事があるんですが、

「友達の彼女を寝取るのはどうよ?」

そんな好き勝手が許されるのはランス様だけです。


【須磨寺 雪緒】
このヒロインの初登場シーンは「Piaキャロ」とダブりました(汗)
それだけで好感度Up(^^;

シナリオ的には、一番救われないシナリオですね。ヒロインも自殺願望を持っていますし。
しかも行動がそれを裏打ちしているところが救われなさ全開です。重い、という意味では、このシナリオが一番重いかな?
決して嫌いな展開ではないのですが。

それに追い討ちをかけるようにエンディングも重いです。
ですが、より未来へ羽ばたくためのワンステップなんだよ、という意味で捉えるなら、一番のハッピーエンドかもしれません。
そういった意味では、Airの「Start ”AIR”」のように後日談があると「完結できた」シナリオ、と言えますか。


【麻生 明日菜】
やさしいお姉さん、という感じのヒロインです。優しくて包容力があって、しかも巨乳(汗)
自分のシュミなお姉さんキャラクターです。

ですが、その過去はちょっとドロドロとしていますね。嫌いではない…というよりも、そういう設定は大好きです。それがわかるのはシナリオの途中ですが、これがどのように発展していくのか…プレイ中はマジで期待してました。
そして現れたお姉さんの仮面の裏、隠された狂気。
自分的ヒットな展開でした。
惜しむらくは、このシナリオこそ救われなさ全開でいって欲しかったですね。
【須磨寺 雪緒】+【麻生 明日菜】なシナリオだったら、もっとこのゲームの評価は上がっていたかもしれません。


総評ですが、主人公の言動があまりに否定的・ネガティブに過ぎ、また、他人に「クソ」「バカ」を連発しているのに「いい加減にしろよ(怒)」とシナリオどころかプレイヤーを鬱にさせるのが痛い。シナリオが鬱でハードルが高いのに、主人公の言動でさらにハードルを高くしてどーするよ、という突っ込みが入ってくるかと。
ただ、シナリオライターの実力の裏にある(苦笑)、タイトルの一語「天使のいない」という言葉───。
この言葉が意味するものは何だろう?とプレイヤーに提示している点は評価が出来ます。

そういった意味では、このゲームは意欲作、ともいえます。
惜しむらくは、主人公の言動があまりな事。
それさえなければ、もっといい評価になったんだろーなーと紫煙を燻らせながら思う今日この頃。


最後に。
今まで散々書いていますが、このゲームをPiaキャロ系(ライトで明るい恋愛系)と思うとトンでもないしっぺ返しを喰らいます(笑)
ちゃんとパッケージを見てからレジに持っていくよーに。