1週間しても、
2週間しても、
なかなか、なかなか心の傷は癒えへん。
もう鳴らへんって分かってるはずの、
彼からのガラケー。
それでも、
あの64和音が鳴る気して、
今日もどこかで待ってしまってるわたしがおる。
気づいたら、携帯と毎日ずっと一緒で。
肌身離さず持って、
画面光っただけで心臓が跳ねて。
いつの間にか、
パートナーは人やなくて、
携帯そのものになってた。
毎朝の「おはよう」メール。
午前中の休憩電話。
「昼ごはんするわ」のメール。
「いまから仕事戻るで」の電話。
15時の休憩電話。
18時の「もうちょいで終わる」メール。
21時の「仕事終わった」電話。
22時の「もうすぐ会える」電話。
これが毎日のルーティンやった。
マメすぎるくらい、
当たり前みたいに続いてた日常。
それが、
ある日いきなり、全部なくなるなんて。
当たり前は、
ほんまは当たり前ちゃうかったんやな。
鳴らへん携帯を見つめながら、
心だけが取り残されてる。
心にポッカリとは、
きっと、こういうこと言うんやと思う。
