[代打17打席目]　男女問題④ 我が家の場合

妻の代打で書いてます
夫の孝一郎です

心理学に出会うまでの僕は

人の気に障るような事は言わない
嫌われるような言動を控える事で
人に好かれる＝信頼される

そう思っていました

ところが、隠したつもりの本音は
無意識にサインを発し
相手も無意識にそれをキャッチします

意識（顕在意識）の発言と
無意識（潜在意識）の行動が

相反するものであれば
相手が不信感を抱くのも当然です

意識と無意識が一致していることが
相手の信頼を得る条件の一つ
すなわち本音を言うこと

例えその結果、喧嘩になったり
修羅場を演じる事になったとしても
それが本当の意味でのすり合わせです

お互いに反発があるかもしれないけど
その本音こそが本来の自分なので

そこに蓋をして共同生活をおくるのでは
その生活自体が心理的負担になりかねません
それではうまくいくわけがないのです

仮面を被ると心理的負担が大きい

僕は問題から逃げる癖がありました

色んな事を妥協して
満たされなかった欲求を

自分が良いように
都合よく解釈して
強引に納得する

そうやって自分を慰めていました

心理学ではこれを”合理化”と呼びます
傷つくのを回避する
防衛機制のひとつです

あの時はそうするしかなかった
そうすることでこんなメリットもあったし
これで良かったんだ

本当は問題解決になっていないし
満たされてないのに
こんな風に考えて
理屈で全部ねじ伏せる

そのうち、これが癖になって
自覚なく瞬時に合理化処理する
オートメーション化までいくのでご用心

揺るがない信頼関係を築くなら
本音でぶつかるしかありません

しかし、そのころの僕は
モラル
正義感
建前
社会性
劣等感

立派な自分を目指して

いろんなものが
ごちゃごちゃ渦巻いていたので

自分の本音がなんなのかすら
わからなくなっていました

立派な自分を捨て
ルールを捨て
劣等感も忘れて

「俺はこんな風に思ってた」と

嫁さんに伝えられた時は

離婚届にお互いが記入してからでした

そうそう、こんな用紙やった

もう離婚するんだ
もうこの関係も終わるなら
全部吐露してやれ
何思われてもええわ

自分の本音がよくわからず
伝えたことの無い人間には

そんな諦めの境地に立たないと
伝えられないほど

本音を言うのは勇気が要りました

「あなたは将来もっと稼ぐ人だと思ってる」
そう言われ、プレッシャーに感じたり
そうなっていない現状を
責められているように思っていたけど

実際のところ妻は
素直に僕の能力や才能を
高く評価してくれていただけで
反骨心を煽ったり
はっぱをかける気は全く無かったそうです

こんな誤解がたくさんありました

責められてると思っていた事は
実は応援してくれていたんだと
その時初めて知るのでした

僕の劣等感が
色んなものを歪曲させて
間違って受け取っていました

お互いに本音を打ち明けた結果
わかったことは
２人とも同じチームに属した味方だった

ということ

いつからか嫁を競争相手にして
立派な人物
意味のある人生
というゴールを目指していましたが

嫁さんは敵ではなかったのです

それからは

同じボートに乗り込んで
２人隣り合わせで

オールを漕いでいる姿が
僕の思う夫婦のイメージです

もしくはレース用のヨットみたいなイメージ

家族全員がクルーね

どちらかだけが頑張って漕いでも
進路から外れる
下手したらその場でくるくる回ります

お互いに目を向け

コミュニケーションを取りながら
ペースを合わせることで
ゴールに近づくことができます

そんな理想の夫婦像がイメージできたら
自分も嫁さんを応援するようにしました
もちろん最初はザワつきながら、照れながら

こちらが応援すると
相手も僕を応援してくれます

同じ船に乗り込んでいるクルーなので
僕の成功も嫁の成功も
同じチームの成功なのです

嵐に遭っても、暗礁に乗り上げても
クルーが一丸にならないと解決できません

こんな事を思いながら
日々生活しているうちに
色んな事がうまく回るようになりました

夫婦の形なんて決まったものはなくて
それぞれオリジナルの形でいいんです

お互いに心地よく安心して過ごせる様に
そのためにはよくコミュニケーションをとる
そしてそのコミュニケーションは本音でないといけない

では自分の本音を
本当に理解しているか?

これが重要になってきます

合理化してはいないか
またご都合主義になっていないか

今でもこの確認作業はしますし
これが本音だと100％確信を持てることは
きっと無いのだと思います

それほど行動を起こすのも
傷つくのも怖いから
知らずしらずに合理化をしてしまうものです

鳳凰メソッドを受けた方は
よくわかると思いますが
まずは自分
そしてパートナー
という順番がとても大事