10年前。

私のお腹に娘がやって来てくれて、

もうすぐ産まれる~と、いうある日。
主人の孝一郎が
 
「オレ、ブラジリアン柔術したいん
   だけど、練習行ってもいい?」
 
と聞いて来た。 
 
格闘技は嫌いじゃなかったし、
小学生の時はプロレスも見ていて、
スタン・ハンセンが好きやった。
だから、ブラジリアン柔術って
ヒクソンのやってるやつやんなーと
いう事くらいは、分かった。
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でも正直、その時は…
初めての出産を控えていて、
夜に家を空けられるのが
すごく不安だった。
でも、主人がしたいという事に
それだけの理由で反対も出来ず。。。
しかし、内心は「なんで今やねん」
とシブシブ送り出していた。
 
臨月に入り、前駆陣痛というのが
始まると、ますます夜1人になるのが
怖くて、
「ブラジリアン柔術ってなんやねん!
臨月の嫁より大事なもんか!」
と悪態をついていた。
 
そんな私の気持ちも知らず、
練習に行った日の主人は
めっちゃ嬉しそうに帰って来る。
で、普段は口数少ないのに
めっちゃ喋る。
「スパイダーガードが…」とか
「下からのサンカクが~」とか
嬉しそうに色々喋る。
挙げ句の果てに、
「ちょっと、こうしてみて」
とか言いながら、臨月の嫁に
チョークかけるあせるあせる
 
「ホンマにブラジリアン柔術って
    なんやねん!」
と、私は全然面白くなかった。
 
でも、無事に娘が産まれてくれて
私の心にも少し余裕が出来て、
道場のお友達の名前も覚え始め…
不本意ながら技の名前も覚え…
DVDも観ちゃったりして…
少しずつ、興味が湧いて来た。
 
そして、娘を連れて練習について
行くようになって来ると
 
「わー!三島☆ド根性ノ助!」
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「宇原さん!ウパイダーの!」
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…結構、楽しくなって来た照れ
 
そして、主人も紫帯になり
プロ柔術という、素晴らしい舞台
にも立たせていただき、
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総合格闘技道場コブラ会の皆さんや
NR柔術、他の道場の方々との
交流も出来る様になり、今では
「ブラジリアン柔術ってなんやねん」
にも、少しは答えられる
嫁になりました。
 
飲み会も楽しい!
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